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【本編】
6


夫「うん。あ、でも
せっかく案件1個片付いたし
このままデートしちゃう?」

ミサキ「実は
そう言うの待ってた♡」

夫「やっぱり?
だからカフェ
待ち合わせだったんだろ?」

ミサキ「あたり~」

勝手に頭が気持ちの重さで沈む

キャッキャと話す2人の
会話を聞きながら
2人が出て行くまで
私はその場から動けなかった

私(数枚だけ自撮りっぽく
写真撮ってみたけど……
こんなの証拠になるのかな)

フラフラと娘を迎えに行くと
娘がギャン泣きしていた

保育士「泣いてましたけど
皆最初は泣きますからね」

保育士「途中からぐっすり
お昼寝してさっきミルク
飲みました!」

私「ありがとうございます
おいで心春」

私(寂しかったよね)

私を見てまたギャン泣きするが
私に抱っこしてすぐに泣き止む

保育士「ママが帰ってきて
嬉しいねー心春ちゃん」

胸に触れたその頬の暖かさに
私を掴む小さな手の力強さに

フッと涙腺が緩む

私「……心春」

私「ごめん……ごめんね」

出産に来ない日から
ううん、ずっと前から
私だってうっすら
気づいてたじゃない

‘‘夫はいいパパにならない‘‘

それでも私が期待して
勝手に諦めなかったから

‘‘この子には父親が必要だ‘‘

そう信じてたから

私(でもちがう……
この子を育てたのは……
育てるのは私なんだ……!)

浮気相手の名前をつけようとした
何一つ娘に関わらない

あんな男、父親でもなんでもない

私(このままじゃ
終わらせない……!)

家に帰っていつも通り過ごし
その日の疲れを取るために
早めに娘をお風呂に入れる

眠る前にも起きてるときも
いっぱい遊んであげて
ようやく眠りについたころ
夫が遅く帰ってきた

夫「おい散らかりすぎだろ」


いうほど部屋は汚くなく
ほんの少し洗濯物を
畳むのを後にしただけだ

私(いつもは夫に
『出来てない』って
思われたくなくて
しっかり片づけてたな)

夫「子どもが住んでるんだから
もっといろいろ気にしろよな
汚部屋に住ませるとか
母親失格だろ」

私(私が母親失格……?)

まだ3ヶ月しか育ててない
新米ママの私が
完璧な母親なんて
いうつもりはない

だけど、娘をお世話することは
かける時間は、愛情は
そんな風に言われて
いいものじゃない……!

私「へえ……じゃあ
毎日出歩くあなたは
父親失格なんじゃないの?」


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