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シーズン1はこちら「単身赴任中の夫の家から赤ちゃんの声がした話」
シーズン2「浮気相手にプロポーズする経営者の夫」
【前回のお話はこちら】
【本編】

※夫・ダイキ目線で進みます※
※妻・クミ目線に戻り進みます※
クミ「えっ?離婚に応じた?」
調停委員いわくダイキが
離婚すると言ったらしく
今書類を書いてもらってるそうだ
クミ(まさか1回で終わるなんて)
何回かごねられると
思っていたから
さすがに驚いてしまった
一緒に来た父や義母が
もしかしてダイキに
何か言ってくれたのかも
しれないと思ったが特に何も
言ってないと返ってきた
義母「いい加減現実見えたって
ことならいいんだけどね……」
何を言っても無駄だと
私も思っていた
だからダイキの行動に
余計に驚かされる
クミ(……離婚、できたんだ)
調停委員さんから
離婚同意と慰謝料請求を
払うことについて合意が
取れたと知らされて
じわじわと実感がわいてくる
待っててくれた父と一緒に
家庭裁判所から出ると
ダイキ母がダイキを
逃げないように腕を掴んでいた
義母とあいさつを交わしてる間
ダイキはまったく
こちらを見ようとしない
まるで私が加害者で
ダイキが被害者のようだった
クミ「会社で変な評判
流してるって聞いた」
わざと聞こえるように、
だけど静かな声で切り出すと、
ダイキの肩がぴくりと動く
クミ「全部私の妄想で
私が悪いってことに
してるんでしょう?」
問いかけても返事はない
代わりに義母がダイキの腕を
強く握って促すのが見える
ダイキ「………」
だけど、もうダイキからの
何の謝罪も言葉も
私は期待していない
クミ「……都合のいいように
記憶を作り変えて
それで罪悪感も責任も
なかったことにできるなら
よっぽど楽だもんね?
でも……私はずっと見てたし
なにがあったか記録してる
また変な噂話でも
なんでも流し始めたら……
今度はもっとひどいことに
なるから覚悟してね?」
クミ「もちろん――
会社での悪質な嫌がらせも、
今回の慰謝料に
上乗せさせてもらったから」
ダイキは頭から電撃を
受けたみたいに飛び跳ねた
顔を上げたその目に浮かぶのは
怒りでも悲しみでもなく
私への恐怖と後悔
ダイキ「お、おおれ……
そのっ悪気はなくて」
ダイキ「だからもう
離婚しよって…」
クミ「ふうん」
ただなんでもないように
聞き返しただけなのに
ダイキは泣きそうになっていた
ダイキ「ご………ごめん!
そのっ悪気はなくて!
悪かったから!!!
もうクミに関わらないっっ」
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