コミカライズ発売中!ピッコマはこちらから↓
Amazonはこちらから↓
シーズン1はこちら「単身赴任中の夫の家から赤ちゃんの声がした話」
シーズン2「浮気相手にプロポーズする経営者の夫」
【前回のお話はこちら】
【本編】
※夫・ダイキ目線で進みます※
ダイキ「好きなんだよ…
そんな冷たいこと言うなよ」
ぽろぽろっと流れる涙は
悲しみでも愛情でもなく
どちらかというと
もういい加減解放されたい
そんな気持ちの表れだった
ダイキ(さすがにこんだけ
俺が泣けばクミだって…!)
ところが、涙目で見上げた先に
いるはクミはドン引きの
表情を浮かべていた
クミ「………すご…
ほんとに自分、大好きなんだね」
ダイキ「そんなこと言ってないっ
俺はクミが好きなだけで」
クミ「あっそうですか
ありがとうございました
それだけです」
調停委員「三坂クミさん?」
俺のことを見もせずに
調停委員に急かされ
クミは足早に部屋に入ってく
クミ「あーすみません
今行きます」
ダイキ「!!!」
ダイキ(ほ………ほんとに
もう無理なのか……
離婚するしかないのか…?)
俺を見張るように隣にいた
母さんもクミの義父も
何も言わない
何を言っても無駄みたいな
目だけで見られて
時折小さくため息を吐かれる
ダイキ(そんな人を
ロクデナシみたいに…
なんでなんでなんでだよ…!)
しばらくして次の調停の話を
され始めだんだん頭が冷えていく
これから離婚が決まるまで
離婚調停の度に何度も何度も
クミにあの冷たい目で見られ
離婚調停の知らせを聞くたびに
憂鬱な気持ちで朝を
迎えなきゃいけないのか
ダイキ(それってわざわざ
傷口を何度も抉るってことか)
クミの、あの目を思い出せ
もし離婚しなかったとしても
あんな冷たい目をしたやつと
俺は毎日暮らせると思うか?
ダイキ(いや、無理
………無理だろっ……)
調停委員の説明を受けながら
気づけばある言葉を呟いていた
ダイキ「……します」
調停員「はい?」
ダイキ「だから離婚します…!
離婚するって伝えてください」
俺の告白に驚いた様子で
調停員が席を立ち
しばらくしてから
書類を渡される
いわゆる離婚を成立
させるための書類らしい
ダイキ(これを書けば
もうこんな気持ちに
なることはない)
待ってるのは多額の慰謝料と
いづらくなった職場
地元の友達に嫌われて
実家にも帰る場所がない
今住んでる家も出なければ
考えると腕が震えていく
最後にクミが部屋に入ってきて
『もういいよ、許すから』
そういってくれるんじゃないか
と何度も期待したけど
そんなことは起こるわけもなく
最後に自分の名前を書き終える
ダイキ(……こんなはずじゃ
なかったのに……なんでだよ)

※夫・ダイキ目線で進みます※
ダイキ「好きなんだよ…
そんな冷たいこと言うなよ」
ぽろぽろっと流れる涙は
悲しみでも愛情でもなく
どちらかというと
もういい加減解放されたい
そんな気持ちの表れだった
ダイキ(さすがにこんだけ
俺が泣けばクミだって…!)
ところが、涙目で見上げた先に
いるはクミはドン引きの
表情を浮かべていた
クミ「………すご…
ほんとに自分、大好きなんだね」
ダイキ「そんなこと言ってないっ
俺はクミが好きなだけで」
クミ「あっそうですか
ありがとうございました
それだけです」
調停委員「三坂クミさん?」
俺のことを見もせずに
調停委員に急かされ
クミは足早に部屋に入ってく
クミ「あーすみません
今行きます」
ダイキ「!!!」
ダイキ(ほ………ほんとに
もう無理なのか……
離婚するしかないのか…?)
俺を見張るように隣にいた
母さんもクミの義父も
何も言わない
何を言っても無駄みたいな
目だけで見られて
時折小さくため息を吐かれる
ダイキ(そんな人を
ロクデナシみたいに…
なんでなんでなんでだよ…!)
しばらくして次の調停の話を
され始めだんだん頭が冷えていく
これから離婚が決まるまで
離婚調停の度に何度も何度も
クミにあの冷たい目で見られ
離婚調停の知らせを聞くたびに
憂鬱な気持ちで朝を
迎えなきゃいけないのか
ダイキ(それってわざわざ
傷口を何度も抉るってことか)
クミの、あの目を思い出せ
もし離婚しなかったとしても
あんな冷たい目をしたやつと
俺は毎日暮らせると思うか?
ダイキ(いや、無理
………無理だろっ……)
調停委員の説明を受けながら
気づけばある言葉を呟いていた
ダイキ「……します」
調停員「はい?」
ダイキ「だから離婚します…!
離婚するって伝えてください」
俺の告白に驚いた様子で
調停員が席を立ち
しばらくしてから
書類を渡される
いわゆる離婚を成立
させるための書類らしい
ダイキ(これを書けば
もうこんな気持ちに
なることはない)
待ってるのは多額の慰謝料と
いづらくなった職場
地元の友達に嫌われて
実家にも帰る場所がない
今住んでる家も出なければ
考えると腕が震えていく
最後にクミが部屋に入ってきて
『もういいよ、許すから』
そういってくれるんじゃないか
と何度も期待したけど
そんなことは起こるわけもなく
最後に自分の名前を書き終える
ダイキ(……こんなはずじゃ
なかったのに……なんでだよ)
【次の話はこちら】
ーーーーーーーーーーーーーー
\各お話のまとめはこちらから/コンテスト受賞した作品がYoMuRyでコミカライズ連載が完結しました!
【第1話はこちら】
【お話を(全16話)を完結まで読みたい方はこちらへ↓】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新通知のお知らせが届きます!
よかったらぜひダウンロードしてみてください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

