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シーズン1はこちら「単身赴任中の夫の家から赤ちゃんの声がした話」

シーズン2「浮気相手にプロポーズする経営者の夫」



【前回のお話はこちら】


【第1話はこちらから】

【本編】
9



※夫・ダイキ目線で進みます※

ダイキ「ク、クミ……⁉
な、なんでお義父さんと
母さんまで⁉」

両脇から圧を感じる
逃げようとしても強く腕を
握られていて逃げられない

クミ「今日ダイキが来てくれる
って伝えたら一緒に来るって
言ってくれてね」

クミ父「久しぶりだね
ダイキくん」

ダイキ「お、お義父さん…」

クミ「だから呼んじゃった」

エヘッと笑うクミの顔には
一ミリの悪気もない

ダイキ「呼んじゃったって…!」

クミ「それでね?
今日行くところなんだけど」

ほぼ引きずられる形で
歩かされてついた先は
大きな市役所みたいな建物

ダイキ「ここって……?」

ダイキ(離婚届書かせるつもりか⁉いや、役所じゃ…ない?)

振り返ってクミは見えてきた
看板の文字を楽しそうに指さす

クミ「家庭裁判所だよ
離婚調停しよ?」

ダイキ「!!!!!?」

拒否する暇もなく義父と
母さんに連れられて
俺は調停委員の前に座っていた

ダイキ(んだよ……これ
話し合いとか嘘じゃん…!)

クミとは別室に通されて
事務的に繰り出される質問で
離婚の意志を確認される

※家庭裁判所:資料をもとにしていますが
内容は創作によるフィクションです※

ダイキ(こんな質問
答えるのもめんどくせぇ…)

ダイキ「俺は離婚
したくありません!」

と訴えてもクミから出されている
浮気の証拠や着物の損壊の証拠
など提出されたらしく
「修復は非常に困難では」と
聞き返される始末

ダイキ(だからっ……俺は
反省してるって言ってるだろ)

俺の話を聞き終わると、
またクミが別室に呼ばれていく
事務的なことの繰り返しがあと
何回続くかと思うとぞっとした

ダイキ「クミ……!
お前こんなことまでして
俺と離婚したいのかよ…!」

振り返ってくれないと思った
でも、クミはピタッと立ち止まる

クミ「そうだけど?
これ以上の夫婦関係に
何の意味もないでしょ」

聞いたことのない
冷たい、冷たい声だった

ダイキ(昨日笑ってたじゃん
久しぶりに話したじゃん…
そりゃ俺だってちょっとは
クミに嫌がらせしようと
してたけどさぁ……っ)

全部クミとやり直すためで

ダイキ「なぁ…そんなに
俺が悪いのかよ…っ
俺っ……まだクミのこと
こんなに好きなんだぞ……!」

【次の話はこちら】

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