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シーズン1はこちら「単身赴任中の夫の家から赤ちゃんの声がした話」
シーズン2「浮気相手にプロポーズする経営者の夫」
【前回のお話はこちら】
【第1話はこちらから】
【本編】


※浮気相手エミカ目線で進みます※
ダイキ「じゃなかったら
今ごろ俺もクミも
平和に過ごせてたし?
お前だってアキラ君と
正式に婚約できたじゃんか?
それをぶち壊したのは
お前なんだから
払わないと
いけなくなったからって
俺のせいにはすんなよな」
エミカ(は……?
ダイキまで私を裏切んの?
さっきまで私と
やろうとしてたくせに……)
ヒロ「……エミカ帰るぞ」
兄の低い声とともに
無理やり肩をつかまれる
ダイキ「ほら帰った、帰った
これ以上クミを怒らせんなよ」
ダイキ「クーミッ
エミカからは慰謝料とれるし
俺も反省してるし?
これで文句ないだろ??」
ダイキだけはなんだかんだ
私の味方だと思ってた
どこか共犯者のような
そんな感覚を
ずっと持っていたから
エミカ(私よりあんな女が
そんなにいいってわけ⁉)
ダイキ「だから俺らもこれから
また仲良くすれば……」
ダイキが肩を
抱こうとした瞬間
パシンっとダイキの方が
弾かれる音が響く
クミ「さっきから
何勝手に妄想喋ってんの?
気持ち悪すぎるんだけど」
ダイキ「は?」
クミ「私があなたと
ヨリを戻すことは100%ない」
ダイキ「クミ…
意地はるなって」
クミ「慰謝料についても
勝手に決めないでくれる?」
ダイキに真顔で言い放った後
奥さんは私の方にやってくる
クミ「エミカさん
あなたが雑に着た着物ね」
クミ「専門家に見てもらったけど
すごく価値のある物
だったんだって」
エミカ「え……」
エミカ(そんな高い
着物だったの⁉)
クミ「どうすれば修復不可能って言われるくらいに
着物を傷めることができたの?
どう考えても、わざとだよね」
クミ「300万円を高く
感じてるかもしれないけど
慰謝料の中には
着物の損害賠償も入ってるの
そう考えると
別に高くないでしょ?」
エミカ「あ……」
クミの言葉に言葉を失うものの
すぐに頭に新しい考えが浮かぶ
エミカ(ちょっと泣いて謝れば
情に流されてチャラになるかも)
瞬時に顔をうつむけ
両手で目元を覆う
潤んでもいない目をぐりぐりと
こすりながら声を震わせる
エミカ「ご、ごめんなさい……
そんな大切なものだなんて
知らなくて……」
刺激で作った涙を目に溜めて
クミを見上げる
その瞳は1ミリも揺れてなかった
クミ「だからあなたのこと
許さないって決めてるの」
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