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【本編】
6



※クミ目線で進みます※

私「ここで逃げられるのも
イヤなんで、誓約書だけでも
先に書いといてもらえます?」

ナナミ「わっ……」

テーブルに座るように
ナナミさんの背中を押して
優しく移動させてイスに
座らせる

私「はい、どうぞ?」

ナナミ「わ、私は
慰謝料なんて…!」

私「払わないのは自由ですけど
ややこしくなる前に
払ったほうがいいかですよ?」

ナナミ「…!」

私「私はちゃあんと優しく
ナナミさんに言いましたから
ーー……嘘でもない
本当のことをね?」

少し悩んだ後ナナミさんは
くるっとテーブルに向かい
誓約書を読んでからサインする

ナナミ「……これでいいでしょ」

私「はい、確かに」

ナナミ「クミさんって最低ねぇ
自分の子どもを血の分けたぁ
弟妹がいるかもしれないのに
お金躊躇なく強奪するんだもん」


私「それ
私に関係ないですよ?」

ナナミ「は…?」

私「子供に辛い思い
させたくないなら
自分が胸を張れる
親になればいいじゃないですか

あれだけ子育てママはすごいって
尊敬するふりしてたくせに
家庭を壊したナナミさんには
できないっていう
新しい相談の仕方でしたか?」


ナナミさんに向けた言葉を
夫もなぜか苦い顔をして聞いてる

私「あーーーあなたもそうかぁ
1人では家も
建てられないくせに?

家の主みたいにドヤって
口だけで命令して掃除もしない

育児もしない自分の意志では
なんにもできない男だから
ずっと困った顔してるんだ」

夫「そっそこまで
いうことないだろ…!
クミは人の心ってもんが
ないよな…本当に…!」

私「騙そうとしてたくせに
よく言うよ!

黙って浮気相手の家の隣に
家を買わせてたあなたと私

一体どっちがひどいのか
誰に聞いてもいいけど??」


私「そうねえ……
あなたのお父さんとお母さん
友達に―会社の人?
思い当たる人全員に聞いて
アンケートとってもいいかもね」

夫「やめろ!やめてくれ!
そんなのしてほしいって
言ってないだろ!!」

私「だって……
人の心があるかないか
なんて誰にも
見えないじゃない?
周りに判断してもらわないと」

私「家の傷や壁の汚れに
うるさくて日常生活まで
口うるさいのは綺麗に家を
使いたいからだと思ってれば
浮気相手と一緒に住むために
清潔さをキープしたいから
ってこと、私にはとても
わからなかったから」

背後で父が強く拳を
握る気配を感じてビビる夫

私「でも綺麗にしといてよかった
これなら高く、売れるね!」



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