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【本編】
3

※クミ目線で進みます※

夫「あーーーもうっ!
早く片付けてよ…っ」

イライラした夫にどんっと
押されて尻餅をつく私

夫はお皿とカレーを囲んだ
バスタオルをごみ箱に捨てた

夫「ちゃんと掃除しといて」

私「………はい」

私(落とした……私が
悪いけど……)

まだ足元があつい
すぐにカレーをどけて
片づけてからお風呂場へ

シャワーをかける足の表面だけ
じんわりと冷えていく

私(もし娘が落としても…
ああいう反応するの?)

水よりももっと冷たい想像したくない未来に顔がこわばる

夫が寝た後、鞄を探る
GPSは変わらすナナミさんの家
案の定、鞄には入ってなかった

ナナミに連絡して聞けば
いいのだろうけど
ずっと既読スルーだし
夫にも結局何も言われなかった

私(どうなってるのか
わからない……)

ナナミさんに会えば
なにかわかるかもしれない

ところが2個目のGPSを買おうか
ちがうものを買おうか迷ってると
なぜか夫が前よりも少しだけ
早く帰ってくるようになった

私「仕事、大丈夫なの?」

夫「うーん最近残業しすぎって
注意されたからセーブしてる」

私「……そう」

娘「ぱぱーゲーム一緒にしよー」

夫「パパ忙しいからママとなー」


私「家にいるなら遊んだげてよ」

夫「いつもみたいにクミが
どっか連れてってあげてよ」

私がどこか行く理由は
あなたが家を綺麗にしろって
とにかくうるさいから…と
言いかけてやめた

私(使えるかもしれないし
これだけ買っておこう…っていうか
この人、浮気やめたのかな)


この人、浮気、やめたのかな)

相手にフラれたとか
そういう理由で?

悪いことをしたのに
やめればなかったことに
されているような気がして
胸にいやなざらつきが残る

そして、ナナミさんとも連絡も
すれちがうこともなくなり
1ヶ月が経ったある日曜日

夫がめずらしく掃除をしていた

私「ええ、ありがとう…
どうしたの朝から…」

夫「別に、汚いから」

もくもくと掃除をする
夫の顔はどこか苦々しい

私(なに?いつもやらないくせに
自分でやり始めてイヤって
いみわかんない……)

掃除する夫を横目に娘の朝ご飯を
食べさせ片づけ終わるころ

ピンポーンとチャイムが鳴った

私(なんか頼んだっけ?)

私「ねえ……」

夫「俺が出る!」


私「えっ?」

テーブルに座ってた私が
立ち上がろうとするよりも早く
夫がインターホンに出て
玄関に足早に向かう

夫「いらっしゃい
大丈夫?気を付けて上がって」

私(えっ?お客さん⁉)

誰か来るなんて聞いてない
すっぴんにパジャマの状態ーー
焦る私の目の前に彼女が現れた

ナナミ「おはようございまぁす」

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