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【本編】

夫「しっ…てるわけないだろ!」
私の問いかけに
夫はみるみる顔色を変えて
叫ぶように否定した
夫「人の鞄を
頼んでもないのに物色してっ
疲れて帰ってきた夫に
そんなことしか言えないの⁉」
あまりの否定っぷりに
釣られて謝ってしまう
私「ご、ごめ…」
夫「……もう寝るから!
めったなこと言わないでよ!」
私「……ごめん。おやすみ」
夫「おやすみ……!」
確かに浮気を疑われたら
嫌なのはわかるけれど
私(あの慌てよう……
やっぱりナナミさんの言う通り
コウヘイ浮気してるんじゃ…!)
重い気持ちで翌朝を迎えて
いつも通り保育園に子どもを送る
私(ナナミさんが見た女性のこと
ちゃんと聞いたほうが
いいのかもしれない……)
そう思った数日後
ナナミに朝ばったり会った
私「おはようございます」
ナナミ「おはようございますう
ふああ……すみません寝不足で」
私「お疲れさまです…
ナナミさんも夜遅くまで
お仕事されてますもんね」
ナナミ「ええ、まあ仕事は
それほど大変なわけじゃ
ないんですけどね」
眠そうにしてはいるけども
フフっと笑う彼女は
疲れを感じさせない
ナナミ「そうだ、この前は
すみません。余計なこと
言ったみたいで」
ナナミ「多分私の
勘違いですよねっ」
私「……そうでもないみたいで」
ナナミ「えっ⁉」
私「いや、わかんないですけど
帰ってくるの遅いんですよね…」
疲れていたのかつい話してしまう
笑いたくもないのに空笑いする
私の手をナナミが両手で包み込む
ナナミ「堀田さん……!」
ナナミ「お子さんも
いるのにそんなこと……っ
私にできることなら
何でもしますから…っ」
私「えっ?」
ナナミ「証拠集めに
旦那さんの後付けたりー
話しかけて探ったりー」
私「そんな、わるいですよ」
ナナミ「いいんですっ」
ナナミ「これも
なにかの縁ですし…
おとなりさんじゃないですか」
私「ナナミさん……」
お隣さんにプライベートの話を
口滑らせてしまったことを
後悔もしていたが
それよりも夫に対する不安感が
大きい私の選択はすぐだった
私「すみません……
ありがとうございます」
私「あっでも、無理にそんな
しなくていいですから…!
ナナミさんの生活を
優先なさってください…
私も色々考えますし
夫は浮気をしてるかなんて
まだわからないことなので」
ナナミ「はいっ」
気さくに優しくナナミは頷く
まるで、友達みたいに
ナナミ「もちろんですよぉ
自分が困ることはしませんから
安心してくださいね♡」
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