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【本編】
3

私「そんな、尊敬だなんて…
大した事してないですよ」

毎日精一杯やってるだけで
子育てのアドバイスをするほど
のものでもない

ナナミ「謙遜しないでください~
私もよく子持ちの人から
話を聞くことがあって
お子様がいるとほんっと
大変なんだなぁ…って
思ってるだけですから」

ナナミ「だから私も
頑張らないとなぁ~って♡
勝手にエネルギー
貰ってるんですぅ♡」

こんな綺麗で親切な女性に
そんな風に言われると
自分の毎日の生活が
ほんの少しだけ誇らしくなった
気がしてくるのが不思議だ

私「ありがとうございます…」

ナナミ「あ、もう行かないと
じゃあまた!」

ヒールの高いパンプスを履き
長い足を延ばして歩く彼女

私(毎日適当な服で過ごしてる
私とは大違いだなぁ…)

引っ越し前に家具を
買いたかったから
最近新しい服を買ってない

私(流行落ちしたものばかり
着てないで新しい服でも
買いに行こうかな…)

そんなことを思ってると
夫からメッセージが来ていた

夫『今日は早く帰るよ』

よかった、娘も喜ぶし
最近全然ゆっくりできて
いなかった夫との時間をとろう

住宅ローンを借りたことが
今になって負担になってるのかも

私(晩ごはんはコウヘイ
好きな唐揚げにしよう)

その夜、娘と帰宅した私は
夫の帰宅時間に合わせて
唐揚げをあげる準備をした

私「よーっし、パパもうすぐだし
さきにお風呂入っちゃおっか」

娘「うんっ」

私(娘も嬉しそう…
早く帰ってこないかなぁ)

ところが30分経っても
1時間経っても夫は帰ってこない

娘「パパ、遅いねぇ…」

私「うん…さきに食べようか」

連絡しても未読スルー
これ以上お腹を空かせてる娘を
待たせるわけにはいかない

唐揚げをあげてご飯を
食べさせた後も、夫は帰ってこず
結局昨日と同じような時間に
何事もないように帰ってきた

夫「ただいま」

私「……遅かったね
早く帰ってくるんじゃ
なかったの?」

夫「……急な仕事が入ったんだ
仕方ないだろ」

私「それなら連絡してよ
娘も楽しみにしてたんだよ
私だってコウヘイの好きな
唐揚げ作って待ってたのに…!」

夫「からあげ?」

私「そうだよ…っ
もう冷めてるのしかないからね」

私が言うのも聞かずに
夫はずんずんキッチンへ向かう

私「ちょっと、まだ話は…っ」

夫「くっっさ……っ
油のにおいすごいんだけど…!
何考えてんの?
俺昨日、この家は綺麗に
使ってって言ったのに!
壁にも油跳ねるだろ……っ
もう家で揚げ物するなよ…!」



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