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【本編】

※キョウカ目線※
キョウカ「リョウ……?」
寝起きでぼんやりと目を
こすって見たリョウは
どこか切羽詰まっていた
キョウカ(今、DNA鑑定って…
言った……?)
そんなこと、ダメに決まってる
リョウ「あの子は?
お母さんちにいるの?」
リョウ「髪の毛と唾液だっけ…
何かに入れて持ってけば
DNA鑑定ってできるかな
はさみどこだっけ…」
ガタガタと引き出しを探る
リョウの姿で完全に目が覚めた
キョウカ「ま、待って…!
もう寝てると思うから…!」
リョウ「まだ21時だろ?
寝てるうちに切るか、ちょっと
だけ起こせばいいじゃん」
キョウカ「困るよ!
お母さんだっているのに
そんなの今
しなくてもいいじゃん!」
リョウ「大事なことなんだよ!」
ガタガタはさみを探すリョウの
注意をそらすように
駆け寄ると思いっきり
振り返って手を振り払われた
リョウ「俺の子かどうか
父さんたちが疑ってんの!」
リョウ「だから納得させるにはDNA鑑定しかないだろ!
俺がいくら言っても信じて
くれないんだから!」
キョウカ「…え⁉」
なんでそこで親が出てくるの?
リョウ「孫がいれば
可愛がってくれるし
何かと支援だって
してくれるだろ!」
リョウ「再婚しても
白い目で見られないためには
必要なことなんだよっ
キョウカだって父さん母さん
たちがいたほうがいいだろ」
キョウカ「べ、別にいいよ
うちにはお母さんもいるし」
リョウ「お母さんだって
いつまで元気かわかんないだろ
俺の親から金出してもらえば
いろいろ助かるし」
リョウ「あ、はさみあった
ほら、キョウカ行こ
俺、部屋どこかわかんないから
すぐ近くなんだろ?」
リョウは片手にはさみを持って
片手で私に早く来いと合図する
キョウカ「や、やめよ
DNA鑑定なんかしなくていいよ
あの子はリョウの子なんだし!」
リョウ「だから信じてないのは
俺じゃなくて母さんたちで」
キョウカ「それなら明日…!
お母さんたちのとこ
子どもを連れてこう!
見たらわかるよ!
だってリョウに似てるもん」
リョウ「だったらいいけど
あんまり直接
見たことないからさぁ」
キョウカ「大丈夫大丈夫!
私がちゃんとわかってるから
ほら、はさみ置いて?」
話を変えたい私は
わざと明るく声を出す
キョウカ「っていうか今日
奥さんのとこ行ってきたんだけど
あの人だいぶやばいね」
はさみをじっとりと机に
置きながらこっちを見るリョウ
リョウ「なぁ…なんでそんなにDNA鑑定したがらないの?
やっぱり子どもって俺の
子どもじゃないの…?」
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