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【本編】
4


キョウカ「…‼
勝手に余計なことを……!」

今にも消え入りそうな声だった

私「え?普通に話し合いで
『自分の子どもがいるから』
離婚を考えたって言われたら
当たり前に『あなたの子なの?』
って出る質問じゃないですか?」

キョウカ「………っ!」

私「私だけじゃなく
話し合いの場にいた義両親も
みんな気になってましたけど

自分の子って言われてるのに
1年も会おうともせずに
放置してる男に親の資格も
あると思えませんけどね」

キョウカ「……それは私が
会わないでって言ったから…!」

私「そうですか、そうですか」


私「もし本当に血が
繋がってても知らないほうが
幸せかもしれないですね
実の子どもの私との子でさえ
あの人はまともに世話も
したことありませんから」

少なくともキョウカの母と
暮らすあのキョウカの娘は
きっと今の方が幸せだろう

私「まあ、私には
もう関係のないことなので」

私「キョウカさんが
信じてるならそれで
いいんじゃないですか?」

キョウカは黙ったまま
後ずさっていく

私「ああ、でも…
都合のいいことばかりで
人生は回らないので
どうか気を付けてくださいね?」

キョウカは最後に
私に何かを言おうとして
でも口を閉じて帰っていった


私(あの調子じゃ
本当に夫の子どもじゃ
ないんだろうな)

キョウカの元夫がリョウの
子どもと教えられて
離婚したのであれば

キョウカの娘にどう接して
いるのかわからないが
少なくともあの女の子だけには
優しいパパでいてくれたら
いいなと心の中で思った


話したのはたった数分
ボイレコの音声のコピーを
弁護士に預けて
交渉が必要なとき
使ってもらうことにした

夫の荷物を無事取りに来た
引っ越し業者に渡すと
家の中がとても広くなる

正式に離婚が決まれば
この家からも引っ越すつもりだ

それから弁護士立ち合いの元
公正証書の文章の確認後
離婚届を提出する日がやってきた

子ども(ヒロ)は今日は父が
私の家で見てくれてる

事務所にやってきた夫は
義両親の後をのろのろと歩いて
やってきた

私たちが会釈する中
夫だけがくたっとだらけてる

夫「……ヒロは?」

キョロッと周りを見渡す夫
ヒロの名前が口から出たのは
熱が出て保育園に連れて
いけなかった私に文句を
言ったあの時以来だ

私「連れてきてません」

弁護士が離婚について決めた
文章を確認し終え、全員が頷く中
夫が恐る恐ると手をあげた

夫「俺は…月1回以上の面会を
希望します……
無理なら養育費を
減らしてください……!」


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