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【本編】
4




私「無理って…
実家って………」

いつも私が子どもから
病気がうつっても
夫はめんどくさそうにして
ほぼほぼ手伝ってくれない

だけど、今回は
インフルエンザだしさすがに
心配してくれると思っていた

頭痛と熱がひどくて
意識がもうろうとするけど
絶対に倒れられない

子どもを連れて
病院にはいけないし
インフルエンザなのに
親を呼ぶのも気が引ける…

私(大丈夫…解熱剤はあるし
どうせ夫がいても
月曜日病院に行ける時間内に
帰ってきてくれるか
わからないし…)

ネットスーパーで買えるものを
買ってそのまま熱が下がるまで
やりすごすしかない

子どもは徐々に回復したが
私は看病しつつ解熱剤しか
飲んでなかったせいか
長引いてしまっていて
結局仕事納めまで
体調が回復せず
仕事を休むことになった

上司「年末の仕事納めだし
気にしなくていいから!
しっかり休んで!」

クリスマスを通り越して
結局体調が戻ったのは1週間後の土曜日のことだった


私(あっという間に仕事終わりと
保育園の冬休みが来ちゃった)

子どももインフルだったのに
その間一度も夫から連絡がない

私『年末年始どうするの?
実家に帰ってるなら
年明けそっちに
顔出しに行こうか?』

行かなくていいなら
今年は実家に帰るか
家でゆっくりしようかな…


夫『インフルだったんだろ?
母さんたちにうつされたら
困るからこなくていいし
俺は正月明けまでこっちにいる
おまえらは自由にしといて』

年明けまであと3日

私「だから今年は大掃除したり
ゆっくりしながら過ごそっか」

息子「えっ じゃあ今年は
お父さんのおばあちゃんは
会えないの?」


私「残念だけど、そうだねぇ…」
息子「会いたかったなぁ」

夫の義母はとても優しい人で
義実家に行くといつも
息子に優しくしてくれる
義父はというと、息子に
優しくないわけではないが
義母への風当たりが強い気がする
昔ながらの亭主関白に見えた
義実家に行ったときは
いつも義母ばかり動いてるから

義父『母さん、お茶』
夫『俺は珈琲ね』

私『手伝います』
義母『いいのよ。クミさんは
ヒロくんのこと見てて』

そんな義父を見ていたからか
夫も義母を召使みたいに使うから
元々優しい人なのか耐えて
来たのか私にはわからない

29日と30日は息子と一緒に
大掃除をしてゆっくりして
大みそかと元旦は
自分の実家に泊まることにした

母「それで1人だったの⁉
呼んでくれればよかったのに!」

私「ありがとう、でも
うつったら悪いからさ」

母は看護師として現役だから
余計に申し訳なかった
母と一緒に夫の愚痴を吐いて
溜飲が下げてお正月を迎え
2日に帰宅することになった

私「楽しかったねえ」息子「ね!」

久しぶりに楽しい休みを過ごせて
帰宅すると、ちょうど家の前で
インターホンを鳴らす人がいた

息子「あ!おばーちゃん⁉」
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