【前回のお話はこちら】

【本編】
2



私「……っっ!
それならあなたもやれば
いいでしょ⁉」

夫「おっと、怖い怖い
俺のアドバイス聞かずに
勝手にしてるやつなんで
手伝わないといけないんだよ」

すぐに夫から2000円を
取り返そうとしたけど
またすぐにかわされた

顔にお金を押し付けられるのは
こんなにもイヤな気持ちなのか


私「どこがアドバイスなの?
何の解決にもなってないのに」

大きい声を出して怒りたい
でもそうすればもっと
夫を調子づかせてしまう

夫「自分ができてないところ
指摘されたらそうやって
逆ギレするの
やめたほうがいいよ?

子どもは病気でもお前は元気
なんだから文句言わずに
家のことさっさとやれよな」

夫「今はさ~パソコンでも
スマホでも使って
なーーんでもできるんだから
おまえもそーゆーの
勉強しろってw」

私「……」

夫「ATM扱いしといて文句まで
言うのだいぶヤバいからな?
いつまでも俺に甘えて
生きてくのマジでやめろよな」

言うだけ言って満足したのか
夫は仕事に出かけていく

息子「ママぁ…喉痛い」
私「あっごめんね
今ポカリとのど飴持ってくる」

明日が土曜日なのが
少しだけ救いだった

休みになったからといって
楽な一日になるわけじゃない
子どもを看病したり掃除に
洗濯…やることは山積みだ

一つでもできてないとまた
さっきみたいに
いちゃもんをつけられる

だからできるだけ完璧に
完璧にこなそうとしても
こうやってふとした時に
全部なかったことにされてしまう

『やっぱりお前はダメなんだな』

毎日毎日頑張ってるのに
そういう烙印を押されるのが
たまらなく悔しい

病院に行ってみたものの
とりあえず解熱剤を飲み
様子を見ることになった

夜は熱が下がらずゴホゴホと咳き
込む音が聞こえたと同時に
子どもが勢いよく吐きだしてしまう

私「ヒロ、大丈夫…⁉」

息子「ごほっごほっ…んっ」

布団、シーツ、毛布まで
汚れてしまってる

近くにおいてあった袋を被せた
洗面器で残りの吐しゃ物を受ける

夫「うるせえな……うわ…!」

夫「くっさ!!きたねえ
早く片付けろよ……」
私「すぐ片づけるから」

布団と子どもを綺麗にして
着替えさせてを繰り返し
3時ごろにようやく眠る
ことができた翌朝のこと

私「わっっっ!」

耳の横で私のスマホとは違う
アラームが大音量で響いた

夫「いつまで寝てんだよ!
さっさと飯!」


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