※引き続き夫目線です※
ミサ「ま、とにかくお金は
返せません~っ
だからケイくんもお金
自分で何とかしてよ」
夫「待って」
これがほんとにあのミサ?
さっきから無理なことばかり
ミサ「なに?代わりに
払ってくれるの?それか」
ミサ「奥さんに謝って
慰謝料取り下げてきてよ」
そんなことできたらここに
来てないのになぜわからない?
夫「無理に決まってるだろ…
もう離婚するんだからっ」
ミサ「えっそうなんだぁ
大変だったねぇ」
金も返してもらえそうにない
これじゃ父さんも納得しない
だったら……
夫「なあ…俺も離婚するしさ
この際、結婚しないか?」
そうすれば別にうるさく
言われることもない
年下で可愛いミサを連れてけば子どもだって期待できる
そう思ったのはほんの数秒だ
ミサ「え?ごめんありえない」
放心してる俺に気づいて
ミサは小さく慌てて謝ってくる
ミサ「私夫くんと付き合ってる
感覚なかったし…?
応援してくれる優しい
おにーちゃんって感じで
遊ばせてもらったことは
感謝してるのよっ?
でも結婚とかは正直
考えたことないから」
ミサ「慰謝料肩代わり
してくれるなら考えるだけ
考えてあげてもいいけど…」
ちらっと上目遣いで俺を見る目
もし慰謝料を払ったとしても
きっと俺の思い通りにならないとイヤでも気づいた
夫「おまえ……最低だな」
こんな冷え冷えした声を
ミサにむけるなんて
1週間前の俺は思わなかったろう
俺の態度が変わったのに
気づいたミサはぶりっ子を
やめて素でしゃべり始めた
ミサ「えーーーー?
それはこっちのセリフだよ!
あんな映像撮られて
流出したら最悪すぎ!
期待させといて
何もしてくれないんじゃん
自分で何とかするから
もう私の前に現れないでね」
ミサ「なにもしてないのに
慰謝料増額とか最悪なんでー」
じゃっ、とミサは俺を振り切ってすたすたと歩いていった
昨日の男が彼氏かどうかも
結局聞けてない
あれだけ課金したのに
愛を積み重ねてきたのに
夫(こんなにあっさり…?)
「もう連絡してこないで」
と確かにミサは言った
それから何をしても
仕事をしていても
頭がすっきりしない
スマホを触る習慣は抜けなくて
指が勝手にミサの配信を見る
気づけばミサと一緒に撮った
写真の数々を自分の顔だけ
消してコメント欄にURLを
貼り付けていった
夫「落ちるならお前も落ちろ…っ」
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