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【本編】
2


義父「こんなことなら
早く離婚させればよかった」

義母「ごめんなさい…」

夫ではなく義母が謝る
異様な光景

義父「離婚はいいですよ
むしろ離婚させたいですから
でも浮気の慰謝料を
そっちの言い値で払うことは
できませんから」

私「……減額を希望されるなら
弁護士を通してどうぞ」

義父「どうしてそんな手間を」

義母「お父さん、それは
仕方ないことだから
ここでもめても」

ぶつぶついう義父を
義母が宥める

義母が7年不妊治療をしてきた
理由が今わかった気がする



きっと許されなかったんだ

子どもを産むのを
あきらめることを

私(本当に欲しくて欲しかったのかもしれないけど…)

裏には義父からの圧が
あったように思えて仕方ない

義父「ケイタ!
お前もお前だぞ!どうして
自分で落とし前をつけない!」

夫「それはクミのお父さんが
暴力振るおうとするから」

たしかに襟元を掴んだ
だけど、それだけだ

夫「怖くて話し合いもできた
もんじゃないから
父さんたちにも
出てきてもらったんだよ」

私「お父さんはなにも
してないでしょ⁉診断書でも
なにか証拠あるの⁉」

夫はああ怖いと
ふざけたポーズをとる

夫「そういうところだって
俺のこと騙したことも
考慮させてもらうからな」

比較的高くない慰謝料を
払いさえすれば
自由の身になれると夫は
余裕しゃくしゃくだった

私が浮気の証拠である
動画や写真を提出しても同じ

義母は口に手を当てて
言葉を失っていたものの
義父も夫も謝るそぶりすらない

私「よって慰謝料●●●万円
請求させていただきます」

義父「くだらん。あとは
弁護士付けてやるから
これ以上、
嫁にでかい顔させるな」

義父に続けて夫が立ち上がる

夫「わかってるって」

義母「すみません……」

小さく義母が義父の跡をつけて
会釈をして帰ろうとする

私「まだもう1つあるよ」

夫をお父さんが見張ってる間にわかったことがある

夫「なんだよ」

私「お義父さん、お義母さん
夫が配信者に課金していたことはご存じだったんですか?」

義父「は……?」
義母「課金って……
ゲームとかのこと?」

私「ケイタの場合は違います
だいすきな不倫相手の女の子に
課金していたんですよ
そうですねー大体…」

夫のタブレットに同期されてたカードの明細と夫婦の共有口座から引き落とされた金額を足す

私「ざっと200万円ほど」



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