【第1話はこちら】
【本編】
※夫目線で進みます※
夫「クミ!帰って来い!
今すぐここ空けろって!」
ガタガタ空けた隙間から
クミが出ていったのが見えた
夫「置いていくとか
ありえねえっ!」
確かに俺が閉じこもったけど
トイレとかどうすんだよ!
そうだ、ミサもミサだ…!
さっさと帰ってひどすぎだろ…
クミもいないし今から
戻ってきてもらえば……!
夫「ミサ…!もう誰も
いないから……!」
メールしても既読にならない
電話しても繋がらない
夫「アイツ…もしかして
俺のことブロックしたのか⁉」
ついさっきまで俺のことが
好きだって言ってたのに
このベッドで二人でいたのに
夫「俺がどんだけ金使ったと
おもってんだよぉぉぉっ!
くっそ……ぉぉっぉぉぉ!!
あけろぉおおおおっ!」
ムカついてムカついて
頭がどうにかなりそうだった
力の限り思いっきり押すと
椅子を押せたらしく
ドアがやっと開く
部屋中ミサと飾った
クリスマスの雰囲気に
吐き気がする
夫「何で帰るんだよ…!
なんでっ戻って来いよ!」
さっきまで楽しかった
時間が嘘みたいだ
いくら電話しても意味がない
ミサのアカウントを
チェックしようとしたら
そっちまでブロックされていた
夫「……は?これも?」
俺はただのファンじゃないのに
俺は先輩でミサのことを
支えてたのに
夫「ブロックだと……?」
こんな仕打ちを受けるなんて
リビングに戻って
ソファに座り込む
さっきまでここにいたのに
クミとは違って
ふわふわしてて
昔から素直で可愛くて
頑張り屋さんのミサがいたのに
夫「クミのせいだ……
クミがミサを怖がらせるから」
ああやって逃げちゃったんだ!
浮気だの不倫だの……
俺がこうなったのは
全部全部クミのせいだろ!
夫「クミがしょうもない
嘘ついて俺をはめようと
したのがダメなんだ…!」
子どもができにくいことを
後ろめたさを感じてるクミを
今までずっと多めに見て
やってたっていうのに
なんでそれがわかんないんだよ
目頭が熱くなり、頬が濡れる
夫「早く離婚すればよかった」
俺の気持ちはとっくに
クミになかったのに
夫「くそおおおおおっ!」
気づけば寝てしまっていて
翌朝、痛くて冷たい手の
感触で目を覚ますことになる
クミの父「おい起きろ!
いつまで寝てんだ!」
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