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【本編】
7

夫「えっ……」
ミサ「ケイくん電話?」

そう言って私の方を振り返るまで
3秒もかからなかったと思う

夫「クっ…………!」
ミサ「………」

私を見るなり夫とミサの顔は
すぐにこわばっていく

私「ただいま
あら…クリスマスパーティ
してるなんて知らなかった」

夫「えっ…っていうか
入院は⁉検査して来るから
一週間くらい
かかるんじゃないの⁉」

私「ああ、なんか
間違いだったらしくて
全然健康みたい
心配かけてごめんね」

夫「そんなこと……
っていうかそれなら早めに
連絡してくれればっ」

妹「ケイタさんどうも」

妹「お邪魔してます」
従弟「こんばんは」

夫「義妹ちゃ…えっと
君は……?」

従弟「クミ姉の従弟です」

妹と従弟が
私の背後からギロっと
夫とミサを睨みつけると
ミサはか弱く夫の陰に隠れた

私「で…そちらの方は?
どこかで見たことあるけど…」

ここまで踏み込まれてるのだからすぐに謝ってくると思ってた

夫「あ…地元の後輩だよ
田舎から出てきてさ
久しぶりに会ったから…その
ノリでパーティしてて」

だから口からすぐ出てきた
夫のあからさまな嘘に
私たちは唖然とした

ミサ「そうなんです
奥様ですよね、ワーッ美人!
お邪魔してすみません」

ミサ「まさか入院なんて
話になってると知らなくて!
よかったら奥様とみなさんも
一緒にパーティしませんか?
私クリスマスケーキ
買ってきたんですよ」

ほうら~っとミサが
立ち上がって冷蔵庫の扉を
開けようとしたとき
なにもかも馬鹿馬鹿しくなった

私「白々しい」


私「奥さんのいない間に
勝手に上がり込んで
浮気してました…
今日もここでライブ配信
予定です♡とでも言えば
いいんじゃないですか?」

ミサ「!」
夫「…っ⁉」

なんで私が知ってるのか
2人の顔にはそう書いてある

私「ケイタがよく配信を
見てるみたいだから」


私「実は私も参加
させてもらってたんです」

夫「⁉…嘘だろ⁉」

私「嘘じゃないよー
ちゃんとフォローしてますから
ミサさんのこと」

夫「勝手に…」

私「は?全世界に
配信してるのに
勝手にも何もないでしょ」

私「でも私は夫みたいに
ずっとスマホをいじってる
わけじゃないので…
ミサさんを全部追えてる
わけじゃなくて

だから妹に教えて
もらったんですけど……

この前の配信、これウチで
撮ってますよね?
どういうことなのか
きっちり教えてくれますか?」





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