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【本編】
7


子「どぉして帰ってこないの」

5歳になった子どもは
きょとんと私の顔を
覗き込んで聞いてくる

私「パパ?
ママがいるでしょ?
ママじゃ物足りない??」

まだまだほっぺが可愛くて
ついツンツンしてしまう

子「んんーとん-っと…」


子「ママもすきだけど…
好きだけど……」

私(あーーーかわいいいいい)

ぎゅっと私の体を掴んでくる
子どもが愛おしくてたまらない

こうやって何も気にせず
子どもを愛でることができるのも
余計なイライラを感じさせる
元夫がいないからかもしれない



私「っていうかあの人は
パパじゃないんだよ?
ママのお友達で……」

子「パパは別の人なんでしょ」

私「うん、そう」

3歳くらいになって
一度パパに会いたいと
子どもに言われて
面会を申し込んだことがある

あの元夫が素直に
来るかわからないから
何も言わず子どもを外に連れて
約束の時間まで
公園で遊んでいたが

ほぼ2年ぶりの面会に
元夫は来なかった

その時やっぱり子どもに
元夫はいらない存在だと思った

それ以来パパは子どものことを
大事に思ってるけど会うことが
出来ないとだけ伝えてる


子「優しいからパパ
みたいだなって思って」

私「そっかぁ…」

子どもが『パパみたい』と
呼んでいる男性と
知り合ったのは2年前

恋愛なんてしてる暇がない
私に少しずつ少しずつ
寄り添っていつの間にか
家族のような支えに
なってくれている


ただの知り合いだった彼が
子どもと会うことになったのは
保育園で流行っていた病気を
子どもから私へとうつり
よろよろと病院への道を
歩いてるときに会ったのが
きっかけだった

彼『どう考えても危なすぎます!
誰も来れないならせめて
家まで付き添いますから』

病院の待ち時間から
家につくまでそばにいてくれた
彼にお礼したいと子どもが
いったのが始まりだった


再婚なんてまだ早い

そんな気持ちの方が
まだまだある私を
彼はずっと急がず
待っててくれている

彼『2人の気持ちが一番だし
僕は今のままでもいいから』

そんな彼に甘えてしまってる

子「運動会とか来てくれたら
一緒に嬉しいよね」


私「そうだねぇ……」

楽しい時嬉しい時
体調を崩した時
そばで心配してあげたいねと
私と子どもも思うなら
それはいいことなのだろうか

今度会ったときに
よく話し合ってみよう

とてつもなく感謝していること
そして私の本当の
気持ちも一緒に


お読みいただきありがとうございました!

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