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【本編】
6



※夫目線で進みます※

夫「おい…おいっ……!
母さん⁉⁉⁉
訴えられるって
どういうことだよ⁉」

訴えられるようなこと
俺はなんもしてねーだろ…⁉

クミに家じゃなくても
義兄の家なんだぞ⁉⁉
それにさっきのは
偶然じゃないのか⁉


母さんが帰った翌日
どうやら父さんが頼んだという
弁護士がやってきて
俺に示談を提案する
ようにいってきた

故意ではないにしろ
人にケガを負わせたことや
勝手に家に入ったこと
おまけに窓を壊したことまで

問題視される可能性が
あるからとのことだった


夫「もうそれでいいですよ…!
お金さえ払えば
大事にならないんでしょう⁉」

刑事事件にでもされたら
最悪だ……!
なんでもいいから
ここから出たい!

弁護士「それで……
あの物件なのですが
売却の途中だったらしくて」

夫「それがなんですか」


弁護士「価格が下がった場合の
損害賠償も請求されています
修復分をもちろんですが
家の評価が下がったことを
かえりみて……金額は
これくらいと仰っています」

夫「⁉」

桁が違う
こんなの払えるわけない

夫「無理ですよ
これ払いたくありません!」


弁護士「そこでお義兄様から
のご提案なのですが……」

俺に提案してきた条件はこうだ

訴えて莫大な金額を
請求する代わりに
クミと子どもに
二度と関わらないと約束し
養育費、修繕費のみを支払う
それを受け入れれば
俺は問題なくここから出れる

夫「ちょっと
待ってくださいよ……!」

夫「こんなの嵌められたも
同然じゃないですか……⁉」

俺にメリットなんて1つもない
むしろここに入ったのだって
クミが引っ越したことも
俺に何も知らせなかったから…!
そしたらなにも間違えなかった!

夫「……詐欺だ
俺はクミたちに
はめられたんだ!
原因は全部あいつらに
あるんですよ!
ちゃんと調べてください!!」
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