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【本編】
3



弁護士にその場で示談書を
作成してもらい元カノさんには退場していただく

兄「バレたくないなら
最初からしなきゃいいのに」

私「なんでもいいから
すがりたかったんじゃないの」

彼女がどういう状況か
わからないが夫コウタは
そういう見せかけだけを
作るのが得意だから


結婚後コウタをさらに増長させて
しまった私の方がヤバいし
元カノよりも見る目が
ないかなぁとは考えたくない

兄「クミのSNSに流れてる
くらいだから
他の人にもバレてそうだけど」

私「そこはわかんないけど…
私がDM送ってそのあと
消したみたいだし
見てる人がどのくらい
いるかじゃない??」


そこからバレたとしても
自分自身の過失だから
私には関係ないし
示談書を作るときには
その点もちゃんと確認した

たった1回とはいえ浮気は浮気

元カノさんに請求した慰謝料は
そこまで高いものじゃない
一番欲しかったのはこの写真

私(やっぱり…
いっぱい撮ってた)

どうせ夫は証拠を
出せとか言うだろう

ストーリーの写真以外にも
ご丁寧に撮ってくれてた
肉体関係の分かる写真と
メッセージアプリを
丸ごと写真にしてもらった

私(これで夫が私と
離婚しない理由がなくなる!)

ごねる夫との話し合いを
弁護士に任せて私は
新しい環境への準備を始めた



順調に家の鍵をもらい
前の家で使ってた自分の家具と
家電をそのまま持ってくる

どうせ夫は使わないし
新しく家電を買い足す暇を
考えたらその分共有財産から
差し引いてもらったほうが早い

2人で過ごした期間は2年ほど
だがもともと財布は別だったし
育休もあったので
そこまで貯まってないだろう

引っ越し作業を手伝ってくれる
兄はもともと私が住んでいて
家具がほとんど
なくなった家を見て
何かを決めたようだった

兄「この家はいつか
お前にゆずるつもりでさ

受け取ってた家賃も貯めてて
それでリフォームしたり
すればいいって考えてたけど
もういいか…
俺、この家売るわ」


確かに広いしいい家だから
買い手はいくらでもいるはずだ

兄「人が住まなきゃ痛むし
いつか譲るつもりで
住んでもらってたけど
もうコウタ君たちの件が
あってからクミが住むのは
危ないってわかりきってるしな」

割れた後綺麗に治ってる
窓ガラスに兄は視線をやる

兄「無駄に高い業者使っといたぞ
まだ請求無視されてるけどな」

私「私のせいでごめん…」

兄「いいって。
親からのもらいもんなんだから
子どもにとって良い方向にさせてもらってもばち当たんないだろ」

そう言ってあっという間に
兄が不動産屋に売りに出したころ
離婚の条件として子どもの
養育費や面会などについて
話し合いを要求されたので
夫に会いに行くことに

夫「面会は最低月2回
クミの家で希望しする」

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