【Threadsで連載中のお話始めました】


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【本編】
2


夫「俺たちが食事してる間
リエ(義妹)に見てもらえば
クミも安心だろ??」

私の誕生日を利用してまで夫は
義妹が子どもの世話をできるか私に認めさせたいの?

夫「クミはいつも頑張ってるし
これくらいしても
罰当たらないと思うんだよね」

私「……リエさんがそう
言ってくれてるの?」

夫「ああ。お金は
いらないから安心しなよ」

私「ふーん。でもプロなら
お金を払うのが普通って
言ってなかった?
レストランは嬉しいけど
私の誕生日をわざわざ
潰してもらうの悪いし
頼むならお母さんに
聞いてみるよ」

もちろん、母を頼ってまで夫と
レストランに行くつもりはない

私(そこまでしてわざわざ
コウタとごはん行くなら
お母さんと気兼ねなく行ける
ところでごはん食べるわ…)

子どもを連れていける
個室なら問題ないし
それこそ一時保育ができる
時間帯にいけばいい話だし

夫とご飯を食べても
楽しめる気がしない

夫「いやいやそれじゃ俺らが
甘えてるって思われるじゃん」

私(義妹を頼るのはOKで
母を頼るのは甘えって…)

どっちに私が信頼を置いているのか読み取ることもしない

私「だよね!じゃあ無理して
行く必要ないとおもう
食事は嬉しいけど別に
そこまでしなくていいし」

夫「え、なにそれひどくない」

笑顔で不毛な会話を切り上げて
あげたのが気に食わないらしい

夫「せっかく俺が提案したのに
可愛くないなぁ…」

私「気持ちは嬉しいけど
もっと子連れでも行きやすい
ところでいいから」

夫「だーかーらーそういうの
ってクミの勝手じゃん
俺は祝ってあげようとして
色々考えてたのに」

私「いつも思うけどコウタって
子どもを連れて行動する
大変さ舐めてるよね」

夫「はぁ?俺だって休みの日は
出かける時手伝ってんじゃん」

私「どこが?」

荷物の準備もおむつ替えもせず
ただついてくるだけ
なんなら身動きが取れない時にベビーカーに荷物を乗せて
どこかに行くような夫なのに?

夫「それがわかるから
いっそ連れて行かなきゃ
いいって言ってんのに…」

だから行かなくても…
ああ、夫をうまく宥められない
私の妻スキルが低いのかも…
言い方を変えようとした
その時だ

夫「じゃあ誕生日は子連れで
行ける店予約するか」

私「え?」
夫「ほらここ」

夫が見せてくれたのは個室で
ソファ席があり子どもがゆったり寝転べるスペースのある場所

私「ここなら…まあ…」

カジュアルな感じだし
子連れOKの表記もある

夫「じゃあここ予約するわ
それならクミもいいだろ?」

私「…うん」

お祝いしてくれる気持ちも
子連れでは厳しいと思う気持ちも
珍しく伝わって汲んでくれたのかと思ったのが間違いだった

義妹「こんばんはークミさん
誕生日おめでとぉ~!」


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