【Threadsで連載中のお話始めました】


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【本編】
9

夫「毎日外で働いてるんだ
家事も育児も俺の仕事じゃない

そんなに俺にやってほしいなら
クミが働いてよ
俺が専業主夫になるからさ」

クミ「……っ⁉」

時代錯誤も甚だしい

クミ「バカじゃないの…
子どもみたいなこと言って」

夫「バカ?」

夫「クミが我儘ばっか言って
押し付けてくるから
俺が同じこと言っただけじゃん
できる方がやればいいのに
わざわざ忙しい俺に
家事と育児させるのが
わかんないわ……」

クミ「忙しいのは
みんな同じでしょ⁉」

夫「だから俺は出来ないって
それで解決策として
こっちは母さんと同居したら
って提案したんじゃん」


クミ「……お義母さんに
頼ることが本気で
解決策になると思ってんの?」

夫の考えに改めて言葉を失う

夫「できないことを
できる人にしてもらう

あたりまえだろ?
あ、しかもさお前
リエ(義妹)が世話して
くれるって言ったのも
断ったんだって⁉」

クミ「……あたりまえでしょ
同居して家賃貰うどころか
10万も払うなんて無理だし」

保育園に預けたほうが
確実に安くて確実に安全だ

夫「ほら、そうやって
人の厚意を受け取れないだろ」

あーあーと残念そうに
厭味ったらしく子どもの頭を
撫でる夫にイライラする

クミ「あのさぁ…
私がリエさんにお願いしたり
どうしても無理な状況とか
だったらわかるよ…
でもそうじゃないでしょう

元気で働けるんだから
親の私たちが
子どもを育てていかないと
いけないと思うんだけど…」

夫「保育園にあずけてか?
それなら身内の方がいいだろ」

クミ「身内の方が
気を遣うでしょ……」

夫「使わないだろ
遊んでるだけなんだしさぁ
母さんもいるんだから
可愛がってもらえるし
ずっと見ててもらえるし
お互いいいことずくめじゃん」

クミ「でも10万かかるんだ」

夫「あたりまえだろ
プロに頼むんだから」

夫「正当な働きには
正当な対価を払わないと
いけないんだぞ?
俺の妹だからってただ働き
させられるわけないだろ?」

クミ「あっそう。プロなら私が好き好んでリエさんに子どもを預ける意味もないわよね?」

夫「なんだと」

クミ「お金払うならこっちは
お客さんでしょ選ぶ権利が
あるって言ってるの」

夫「おまえ…っ俺の妹に
ただ働きしろってのか⁉」

クミ「だから頼む気ないわよ!
誰かに頼ることは悪いこと
じゃないけどあなたはそもそも
自分の子どもなのに
自分で育てようって気が
そもそもないよね…!」

夫「あのさぁ
…わかってないようだけど
子ども育てるのは女の仕事な訳
楽になる提案してんのに
否定しかしないのお前だろ」


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