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【本編】
6


義母「孫ちゃんは保育士の
リエ(義妹)に任せれば
クミさんも安心して
仕事に行けるでしょ?」

クミ「…はい?」

自信満々に話す義母が
信じられない

クミ「リエさん…プロって
いっても実務経験ほとんど
ないんじゃないんですか…?」

保育士の国家資格は
持っていても
たった1ヶ月で違う
業種に転職したと聞いている

大変な仕事なのはわかるし
別にそこを責めるつもりもない

だけど私が義妹に喜んで
預けようと思うわけがない

クミ「お仕事として大変
だったんですから
リエさんにも迷惑ですし」

クミ「無理に面倒
見てもらわなくても
保育園にあずけるので」

義母「だからそうすると
私と孫ちゃんが会えなくなるって
クミさんが言うから
提案したんじゃないの」

せっかくの名案なのに!と
ぷりぷり怒る義母に疲れる

クミ「いえだから無理に
同居しなくてもいいと
言ってるんです」

クミ「リエさんにはリエさんの都合がありますし
私たちも適度な距離で
お付き合いを続けていく方が
今後のためだと思います」

心の底からの本音なのに
義母は全然納得しようとしない

義母「身内にプロがいるなら
なによりも安心じゃない
それに保育園と違って
愛情をじかに注いで
あげられるのよ?」

クミ「保育園に通わせていても愛情注げると思いますけど?」

共働き家庭が一般的に
なりつつある令和で
何言ってるんだろう

義母「頭固いわねぇ
リエも今なら
同居しながら月10万で
面倒見てくれるっていうのに!
専属ベビーシッターなら
格安だと思わないの?」

クミ「え?」

月10万も義妹に払うなら
ごはんも栄養士がしっかり
計算して作ってくれる
保育園に普通に入れる

クミ「結構です…」

義母「さっきから勘違い
してるようだけど
リエはプロなのよ?
保育園での働き方は
合わなかったみたいだけど
自分でベビーシッターの仕事を
始めたからそれを
紹介してあげたのよ」


義母「まあ富裕層のママさんを
相手にしてるようだから
知らなくて当然かしら」

クミ「だったら私より
そちらの方たちを優先したほうがリエさんにとって
良くないですか?」

10万円よりよっぽど高い報酬をもらえそうなのに押し売りするのは上手くいってないからだろう

義母「それは甥っ子だから
可愛くて仕方ないのよ!」

義妹とは息子は産まれてから
一度しか会ってないのに
可愛くて仕方ないと
言われてもピンとこない

クミ「とにかく同居はしませんベビーシッターも結構です」

今日はもう帰ってくださいと
義母を促すと飽き飽きした様子でこう言われた

義母「今なら安く
してあげたのに…後悔しても
知らないんですからね」



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