スカッとクミさん!戦う女の物語へお越しくださり
ありがとうございます。
当ブログでは、実話をもとにしたフィクションとして、
現代を生き抜く戦う女性に送るストーリーを投稿しています。
今回は、Threadsで連載中のお話です。
(投稿に合わせて毎日1話先読みできます)
【第1話はこちら】
【前回のお話はこちら】
【本編】
【次の話はこちら】
【連載中のお話はこちら】
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今回は、Threadsで連載中のお話です。
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【本編】
妹『…え?
お姉ちゃん子供出来たの?
結婚したの…?』
本当にあっけにとられた雰囲気を出した
その言葉を聞いた途端
私の中で今まで溜まっていた
妹への気持ちすべてがはじけた
私「別に…結婚もしてないし
子供も出来てないよ
なんでそうやって『子供を産んだ方が勝ち』
『結婚した方が勝ち』
みたいな言い方するの?」
妹『はっ…?だって
お姉ちゃんは子供出来なかったし…』
私「元夫が不妊だったからね!
私はいつもいつもアンタに
なにもかもとられてばっかりで…!
周りの人と自分は違うんじゃないかって
悩んでた時もあった!
でも毎日ちゃんと働いてるし
ちゃんと自分の力で生きてるの!
それをなんでアンタの価値観で
いつまでもマウントとられないと
いけないのよ!」
私「子供を産んだ人はすごいよ
育ててる人もすごいよ…!
でも育児も放棄してるくせにアンタに
言われる言葉じゃないんだよ!」
妹『は、はあ…?負け惜しみじゃん…』
妹は明らかに私の怒声に引いている
ずっと妹にとられるのが当たり前だった
なにをされても怒るのを諦めていたから…
私「男をとったとらないとかを
楽しみに生きてるアンタと私は違う…」
私「お金が余ってる??
私が受け取る正当な理由があるお金だし
そもそも自分でちゃんと働いてますから
余ってたとしてもアンタに
渡せるようなお金は1円もないの」
妹「働いてるって…!
どうせ大した仕事じゃないんでしょ?
それなのに虚勢はって…w」
私「昇進したけど?
仕事もろくに続かない
アンタと一緒にしないでくれる?」
私の役職を伝えると妹はたじろいだ
妹『えっ…』
私「アンタと時間かけてるもんが違うの
元夫にも家族にも裏切られたけど
仕事は裏切らないから
悔しいと思う気持ちがあるなら
真面目に働いたら?
今は若さで
どうとでもなるかもしれないけど
そのうち、見向きもされなくなるよ」
妹『そ、そんなことないもん…!
それに若さを武器に使って
何が悪いのよ…!』
私「うんうんわかるわかる~
何も悪くないよ~~?
別に悪く言ってるつもりないけど…
自覚あるなら内面を磨く準備もしたら?
じゃ電話してこないで
っていうかこの電話ももう変えるわ…
自分でやったことは自分で尻拭いしなよ
じゃあね」
妹『おねえちゃ…!』
最後に聞こえた私を姉と呼ぶ声
たぶん、もう一生そう呼ばれることはない
その事実はただただ
私を嬉しくさせた
私「やっと1人になれたんだ…」
家族はいらない
決心がつくまで本当に
長い時間がかかった
一週間後
私は再び家の中を空っぽにする
1,2年の間で
何回も引っ越しするのは
少し疲れるが
私の気持ちはワクワクしていた
引っ越し前に久しぶりに従妹に会うと
なぜ妹が突然金を貸せと言ってきたのか
すべてを話してくれた
従妹「妹ちゃんさ…」
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