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【本編】
4


※マサユキ視点で進みます※

クミが出て行ったあと
激しい脱力感が襲ってきた

夫(これからどうしよう)

やるべきことはわかってる
サオリと母さんに連絡して
父さんたちにも言って
サオリのご両親にも
挨拶してー…でも…

夫(なんにも
やりたくねえ……)

どさりとソファに座ると
忘れていったスマホがあった

夫(うわ……なんだこれ
ほとんどサオリからじゃん…)

今日会ったとクミが
言ってたから
多分その話で……

夫(…で、慰謝料も払うし
離婚もするからこれから
結婚しようって…話だよな)

持ってるそばから
サオリからの着信がなったけど
無視してスマホを遠ざけた

夫(ごめん今は勘弁して……)

お腹の子の責任は
取らないといけない

でもサオリと再婚して
上手くやっていけるのか

夫(大事な事を相談もせずに
勝手に決めるとこあるし…)


あの時サオリが実家に
さえ来なかったら
ただクミが謝るだけの話だった

夫(浮気してるって言われても
なんとでも誤魔化せたろ…

でもサオリが来たせいで
全部話さなくちゃ
いけなくなって…)

俺、何か間違ってるか…?
2回目になった電話はサオリ
じゃなくて母さんだった

夫「もしもし…」

母(義母)「ああマサユキ?
クミさんどうなったの??
やっぱり離婚する
気ないのかしら……」

夫「あー…離婚するよ
さっき離婚届書いたし」

母(義母)「本当に⁉
ああ…よかった
よかったわねえ!」

夫「まあでも慰謝料とか貯金は渡さないといけないけど」

母(義母)「そんなの大した
ことないでしょう!

あのヒステリックで迷惑な
クミさんと別れるのが
正解なんだから!

マサユキ?お金はね?
なんとでもなるのよ!

大事なのは赤ちゃん!
子どもよ!」

夫(子ども…)

母(義母)「お父さんも
相手のお嬢さんを
身ごもらせた以上はちゃーんと挨拶してくれるでしょうし
何にも気にしなくていいのよ
ただ順番を間違えただけ
なんだからそうでしょう?」

そうだ…最初から
誰も傷つかないようにって
ずっと考えてた

夫(できることはした…よな)


すぐにサオリに電話をかける
夫「もしもしサオリ…?
ごめんな連絡できなくて…
さっきクミとさ…」

離婚の知らせを喜んでくれる
サオリの声が明るかったから
もう考えるのをやめた
弁護士と書類を作り離婚は成立…
慰謝料を2人して払ったあとは
懐が寂しくなったけど…でも
夫(こうしないと
間違えてるみたいだから)

夫「サオリが決意固めてくれた
から俺もここまで動けたよ
その…ありがとうな…」

サオリ「え…なんのこと…?」


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