【第1話はこちら】
【前回のお話はこちら】
【本編】【前回のお話はこちら】
※マサユキ視点で進みます※
クミ(私)「あなたのはこれ」
クミから渡されたのは浮気を
認める事実が書かれた念書と
慰謝料と財産分与について
書かれた離婚協議書
夫「……コレって…
サオリはいくら払うって…?」
クミ「●●●万
妥当な金額だと思うけど?
でも、私もびっくりだよ
クミ「あれだけお金を払う気も
なにもなかったのに
私がマサユキと離婚するって
言ったらすぐに
サインしてくれるんだもん
そこまでして一緒になりたい
って愛されてるねぇマサユキ」
夫(…なんだよ。それ…!)
嫌味にしか聞こえない
俺への条件は浮気の慰謝料
財産分与はなし
共有貯金はすべてクミが
もらうことが条件に入っている
『1週間以内にまたサオリと
会えば一生離婚しない』と
連絡することまで制限された
とき少しだけほっとした
サオリに関わらなくていいと
この1週間行動は制限されていたけどサオリと連絡を取りたく
ないからむしろ好都合だった
サオリと結婚は
正直すぐに考えたくない
でも結婚しなければ
しないで母さんがうるさい
父さん兄さんは怒ってたけど
母さんだけはサオリとの結婚を
進めれるよう頑張れと言うから
母(義母)「クミさんよりも
付き合いやすそうな子じゃない
子どもの戸籍はちゃんとして
くれたらお母さんだって
いろいろ手伝ってあげるから」
もちろん父親としての責任は
わかるけど…心の支えだった
サオリが今は重たくて仕方ない
逃げたくても逃げられない
父さんたちにもけじめを取る
と言ったの自分だから
夫(連絡できないって言っても
電話して来るしメッセージも
ただ大量に送られてくるのを
見ると誰だってイヤになるよ)
だから慰謝料のキーワードに
否定的だったサオリが
大金を払ってまで
俺と未来を進みたいという
意思表示が恐ろしくなった
もう、逃がさないと
言われているみたいで
クミ「サオリにね。約束したの
ちゃんと離婚届書くって」
夫「え…じゃあ…
離婚……するの?」
クミ「あたりまえじゃん!
あの場で『はい、離婚します』
なんて言いたくなかっただけ
ちゃんと『今は』って言ったよ
私だってそんな長引かせて
これ以上自分の時間無駄に
する気ないから」
クミ「無駄にひっぱって
子どもの戸籍があーだこうだ
お義母さんにもサオリにも
恨まれたくないし。あの2人
って執念深そうだもん」
そう…そうなんだ
俺がずっと感じていた違和感は
まさしくそれだったの
かもしれない
そういうとクミは離婚届に
自分の分をサラサラ書いてく
夫(どうしようどうしよう
ほんとに離婚していいのか?)
ほんとに離婚していいのか?)
私「さぁ後はマサユキだよ」
ボールペンを渡される
サインしようとする自分の
手がぎこちなく動いていく
俺がサインすればもともと
望んでいた通りになる
夫(いいのか…?いいのか…?
わからない…わからない…!)
サオリが払うと決めた
この事実から逃げることもできず
最後の判子を震えて押した
私「これで離婚成立だね
おめでとうマサユキ」
次回の更新をお待ちください。
ーーーーーーーーーーーーーー
\各お話のまとめはこちらから/コンテスト受賞した作品がYoMuRyでコミカライズ連載が完結しました!
【第1話はこちら】
【お話を(全16話)を完結まで読みたい方はこちらへ↓】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新通知のお知らせが届きます!
よかったらぜひダウンロードしてみてください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー