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【本編】
2

※サオリ視点で進みます※

夫『離婚できないのは
サオリのせいじゃんか!
もうどうしてくれるんだよ!』

何言ってるの…⁉
どう考えてもただこねてる
クミのせいでしょうが!
電話先でぐずぐずしてるだけの
マサユキじゃ話にならない

サオリ「とにかく一回
落ち着いて!私からクミにも
話してみるから」


サオリ「私たちには子どもが
いるんだから
ちゃんとしないとでしょ?」

夫『はぁ…はぁっ…
わかった……でも
もうこれ以上勝手な
ことはしないでくれ
クミにもなにもしないで
今は逆なでしたくないんだ…』

サオリ「はいはいちゃんと
わかってるから」

なによもう……

マサユキからのいい報告を
ずっと待っていたのに
いきなり逆ギレされて
想定外のことが起きている

サオリ「子どもがいるのに
クミは何も
わかってないんだから」

数か月後には産まれてくる
私とマサユキの愛の結晶が
羨ましいのはわかるけど
迷惑だからやめてほしい


サオリ『明日話があるから
昼休みにいつものとこで』

義実家では強気だったけど
しょせんクミはクミだ

押しに弱くあまちゃんのクミに
一体何ができるのか

メッセージを送って既読になった
のにもかかわらず
返事が来たのは朝だった

クミ(私)『無理です』

クミ(私)『話がしたいのなら
土曜日の20時に
ここに来てください』

そう言って送られてきたのは
ファミレスの場所が書いてる
地図のURLだった

無理…?無理無理無理⁉

サオリ(何で夜?
いつもならすぐに
飛びついてくるくせに
なんなのこいつっ)

離婚しないって
絶対こいつが強情張ってる…!

私が帰ったあとにどれだけ
お涙頂戴の話をしたのかは
わかんないけど
ああいう女ほど性根が腐ってる

サオリ(まーマサユキじゃ
無理よねえ…
私が代わりに説得するか)

最初からどうせ
こうなるとは思ってた

翌日のランチにマサユキの店に行くと私を見るなり
マサユキは顔色を変えた

マサユキ「なんで来たの…⁉
とりあえず今日は帰って…」

小声でビクビクして
誰かにおびえてるみたいだ

サオリ「ただランチ
食べに来ただけなんだけど?」

夫「俺…今監視されてる
からかもしれないから…」

ビクビクしたマサユキに
あっという間に追い返されて
連絡しても「クミが」と
断られてばかり
まともに話もできやしない

なにそれなにそれなにそれ…!
夫婦として破綻
しまくってるのに……っ

やっと土曜日。先にお行儀よく
待ってるクミを見つけるなり
テーブルにあった
水をかけてやった

サオリ「アンタ最低だね!」


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