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【本編】
4

夫「お、俺は…その…」

私「うんうん大丈夫
最初からゆっくりでいいから」

諦めたように夫は
ぽつりぽつりと話し始める

義父「…で、今日ってことか」
夫「……うん」

いくつか義父が質問
しながら話したからか
全部を聞き終えた時は
一時間くらい経っていた
義父「クミさん……
うちの息子が本当に…
本当に申し訳ないことを…」

私「…いえ…
お義父さんのせいでは
ありませんから」

義父の重々しい謝罪を受けた
私は必死に平常心を
保とうとしていた

私(結婚してから
…すぐだったんだ)

マサユキの帰りは遅くなるし
一緒にいる時間も減っていた

さすがに最近の話では
ないだろうと思ってはいたけど

結婚式が終わってすぐなんて

私「そのとき…サオリは
コウと付き合ってたよね?
私だけじゃなくて
自分の友達も裏切ったの」

夫「そんなつもりなくて…!」

夫「成り行きで
そうなっちゃっただけで…
悪いと思ってる…ごめん…」

夫の思い出話には
義母がフォローできるところは
一つもなかったようで義兄と
義父の反応を気にしていた

私「いくらでも辞めれたし
いつでも私に謝れたよね

1年半もあったんだよ
そんなに悪者に
なりたくなかったの?」

夫「ごめん…ごめん!」

全部言ってしまったからか
夫は私に頭を下げまくる

夫「クミを傷つけたく
なかったんだ…!!
クミもサオリも友達同士だし
どうすればいいかって
考えて考えてー…!」

縮こまろうとする夫の
襟元を掴んで義兄が
無理やり立ち上がらせる


義兄「おまえ馬鹿か…⁉
そんなの最初から
何もしなかったら
よかっただけだろ!!!
なんで周りのせいに
してんだよ!」

夫「ぐっ…」
義母「お兄ちゃん…!
放してあげて!」

義兄「っっっ…!」
義母「大丈夫…?」
夫「うん……」

義父「これから
どうするつもりなんだ」

夫「クミと別れるよ……
そんでちゃんと責任を取る」

義父「責任とは?」

夫「サオリのことだよ…
結婚するつもりだから」

義父「……なにごともなく
今日みたいに祝福されると
思っているなら大間違いだぞ」


義父「あの子も、お前もな」

夫の言葉に全然納得して
いないのは義父だけじゃない

私「自白してくれて
どうもありがとう」

夫「ごめんな…クミ
ちゃんと償うし…
サオリとも話し合ってー…」

私「勘違いしてるみたいだけど
私…マサユキと離婚
するつもりないよ?」

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