【第1話はこちら】

【前回のお話はこちら】

【本編】
3

夫「……っは⁉」

私「私はマサユキの言う通りに
ちゃんと謝ったし
誤解も解けたから
もう大丈夫でしょう?
まずは馴れ初めから
話してもらってもいい?」

義母「ちょ、ちょっとクミさん
そこまでしなくても…」

私「お義母さん……
これはお義母さんのため
でもあるんですよ」

そう、一番邪魔してくるのは
いつだって義母だ
だから義母の不安を
煽ることを言ってあげればいい

私「サオリの口から
聞きましたがセフレ的な人が
何人もいたみたいですし…
今サオリさんと口裏が
合わせられない内に
マサユキさんの話
しっかり聞いたほうが
お義母さん的には
良いんじゃないんですか?」

義母「え…」

私の味方の振りをして
入ってきて堂々と裏切る
さっきまでのサオリの態度は
決していいものとは言えない

私(もしかしてって
思うでしょう?)

夫「俺らは別に嘘なんか
つかないし…!!!」

私「あなたが言ったから」

私「言いたいことが
あるなら聞けば全部
話してくれるって
ついさっき聞いたことなのに
やっぱり嘘でしたって
そういうつもりなの?」

夫「それは今じゃなくて!」

夫が怖がってるのは私じゃない

義父「マサユキ、話しなさい」
夫「!!!」

義父と義兄だ

義父「夫婦の話だからな
ただクミさんの言うことだけを
そのまま信じるのは
マサユキにフェアじゃない」


義兄「…そうだな」

とは言いつつも義父と義兄からは夫への圧しか感じない

義父「マサユキの話をしなさい
その結果、どちらかに
不利になったとしてもそれは
自分の責任だろう
クミさん、そうだろう?」

私「ええ、勿論です
マサユキさんとは何度話しても解決しそうになかったので
今日お義父さんたちに
相談させてもらえればと
思ってたので」

ニコリと答える私に
もう夫に道は残されてない

私「大丈夫だよ
このことはちゃんと
私のお母さんたちにも
話してあるから」

私「マサユキの話を
お母さんたちにも聞かせるね」

夫「な、なんで…
別にそれはいいだろ…⁉」

私「だってマサユキ側の親戚を
巻き込んじゃったでしょう?
息子が不倫だなんて言われれば
気が気がじゃないと思うのよ
でもお義母さんの言うように
私が気づいてない
悪いところがあるかも
しれないから…
公平に判断してもらわないと」

私「これはマサユキの
ためでもあるんだよ…!」

マサユキのそばに行き
優しく、優しく手を取る

正面から久しぶりに触れ合う

私(逃げられると思わないで)

マサユキが顔を歪めたので
私の手はきっとすごくすごく
冷たかったと思う

私「じゃ、話してくれる?」


【次のお話はこちら】

ーーーーーーーーーーーーーー
\各お話のまとめはこちらから


コンテスト受賞した作品がYoMuRyでコミカライズ連載が完結しました!
【第1話はこちら】

【お話を(全16話)を完結まで読みたい方はこちらへ↓】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新通知のお知らせが届きます!
よかったらぜひダウンロードしてみてください!
ライブドアアプリで読者になる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー