【第1話はこちら】
【前回のお話はこちら】
【本編】【前回のお話はこちら】
すぐに声をかければいいのに
私はとっさに隠れてしまった
だって2人の間には
ただならない空気が
流れていたから
私(なんで2人で
産婦人科に…?)
サオリはとても不安そうな
表情をしていて
夫はそんなサオリを支えていた
夫「大丈夫…?」
サオリ「…うん、大丈夫」
常に人が動き
いろんな人が待って
いるからだろうか
それとも周りに気を回せない
くらいに重大な心配事が
あるのだろうか
私が同じ空間にいるとは
2人はまったく気づいていない
2人はもともと友達だ
私がいないところで
会っていてもおかしくない
そんな理由が私の
頭をぐるぐる回る
私(婦人科外来もあるから
もしかしてサオリになにか
病気が見つかったとか…?)
話しにくいことだし…うん
それなら同じ女性の私に
言いにくくても…
私(仕方ない…よね?)
もう1つの可能性は
サオリが妊娠したかも
しれないということ
子どもが欲しいと思ってる
私にはサオリは言い出し
にくかったのかもしれない!
私(やだなぁっ…そんなの
私は気にしないのに…)
喉がカラカラに乾く
身体が動かない
予約時間が過ぎてしまいそう
なのに受付に行けない
私(…なんで?)
自分にもマサユキにも
サオリにそう聞きたかった
数分もたたないうちに
4桁の受け継番号が呼ばれて
サオリとそしてマサユキが
診察室へ入っていく
私(………どうして
一緒に入るわけ……?)
あそこは産婦人科の診察室だ
いくら仲がよくても
遠慮するところじゃないの?
10分ほどすると出てきた
はサオリさっきまでとは
打って変わって
明るい空気を醸し出していた
サオリ「3ヶ月だって!」
きゃあっと後から出てきた
マサユキの腕を掴む
私(……………は?)
腕を掴まれたマサユキは
どこかは気恥ずかしいような
はにかんだ笑顔を浮かべてる
マサユキ「ほんとに……
ほんとにいたな……!」
サオリ「なによぉその反応~
私はそうかもしれないって
言ってたでしょ?」
マサユキ「でもこの前は
間違いだったから」
私(…この前…?)
マサユキ「またショックを
受けさせちゃいけないと思って
あんまり期待しないように
してたんだよ」
サオリ「ふふっ優しいね」
そこにいる2人が
ただの友達同士じゃないことは
もう誰が見てもわかる
マサユキ「本当にありがとう…
はやく俺の子に会いたいな…」
ーーーーーーーーーーーーーー
\各お話のまとめはこちらから/コンテスト受賞した作品がYoMuRyでコミカライズ連載が完結しました!
【第1話はこちら】
【お話を(全16話)を完結まで読みたい方はこちらへ↓】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新通知のお知らせが届きます!
よかったらぜひダウンロードしてみてください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー