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【本編】

夫「えっ………え…?」
DMでやりとりし続けた
可愛い彼女【ミク】は
すでに私たちの後ろにいて
自分の母親と
出かけているはずの妻が
立っている現実を夫は
受け止められないようだった
夫「あ、姉…え??」
私「なんてね
冗談通じないか」
開かれたドアからは明るく
おだやかな音楽と
数人の笑い声が流れている
私「あれ、意外。友達もいるの?
お義姉さんの時も言ったけど
家に誰かを呼ぶときは
一緒に住んでる私に一言くらい
あってもいいよね?」
夫「え……」
夫の顔にだんだん汗が滲んでいく
私「あ、すみません
じゃあこれで大丈夫です」
彼女「あ、本当ですか?
じゃあこれで失礼しますね」
夫「ミ、ミクちゃん…⁉」
ぺこりと礼儀正しく私に会釈する彼女をまだ夫は【ミク】だと
思い込んでいるようだった
夫「こ、これどういうこと⁉
なんでクミと…⁉」
夫の声に振り向いた彼女は
さっと夫の元へ戻り
彼女「すみません
もう時間外になりますので
ご希望の方はこちらに
ご連絡ください」
と名刺を渡して
しっかり営業して帰っていった
彼女「ご利用
ありがとうございました」
夫「……は…⁉
ミクちゃん⁉︎なんの冗談⁉︎」
義母「………」
夫「ど、どういうこと⁉
なにがどうなってんの⁉」
義母「情けない…
クミさんのご両親に
なんて謝ればいいの…」
夫「⁉母さんも
なんでクミといるの…⁉
来るなら先に連絡して…」
私「えー?だって
ホームパーティなら私も
友達連れてこようかなって」
私のわざとらしい
可愛い子ぶった声で
夫の動きが止まる
私「ほらぁお土産」
買ってきたケーキとワインを
これでもかと見せつけた
私「お招きありがとう」
私「この前の料理より
うんとおいしいごちそう
準備してくれてるんでしょ?」
パニック状態の夫がようやく
答えにたどり着く
夫「…………まさか」
私「やっと気づいた?
あなたがずーっとやり取り
してたのは私なの」
夫「………!!」
夫「なんで…なんで⁉」
聞きたいことも
言いたいことも
たくさんあるだろう
私「とりあえず中に…」
そう義母を促すと
ドアを開けて数日前に
聞いたばかりの声が出てきた
義姉「弟ー!彼女さん
はやく連れてきなさいよー」
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