【第1話はこちら】

【前回のお話はこちら】


【本編】
12

あゆ「だましてた…?
私を…夫くんが?」

私「はい、そうですけど」

最悪なタイミングで
言ってくれたなと
目で訴えつつも
しょうこりもなく夫が助け舟を
望むような顔をしてる

あゆ「聞いてないですよ…
そんなの…
詐欺じゃないですか」

私「詐欺になるかならないかは私は知りませんけど
あなたと夫が浮気していたのは
ゆるぎない事実でしょう?」

あゆ「!!」

私「え?そうでしょう」

あゆ「違いますよ…!
だって私は離婚寸前って
聞いてたからで…!」

私「だからソレ嘘なんですって
しかもあなたさっき自分で
言ったじゃないですか

『既婚者だから最初は
そんなつもりなくて』って

まだ離婚もしてないのに
ノリノリうきうきで
浮気を黙認してる
義姉と食事ですかーすごい

詐欺だと思うなら自分で
弁護士さんにでも
相談してください」


私「ああ、でもそれ私には
一切関係のないことなんで
勝手に2人でやってください」

あゆ「……!
夫くん……!ねえ!
さっきからなんで黙ってるの⁉
本当に本当なの…⁉」

ふわふわしていた彼女の声に
裏切らないでと悲痛な叫びが
合わさっているようだった

弱弱しく夫の手を握る彼女は
まだ夫を信じてるように見える

夫「………~~~~~っ」

声にならない声で私、
彼女を見た後に、夫は頷いた

あゆ「………」

彼女は夫の手を力なく離す

あゆ「………困るよ…
そんなこと………
私……信じてたのに」

私「なにが『信じてた』?
離婚してない男と
付き合っておいて
被害者面やめてくれます?」

あゆ「……!だって…!
私は夫さんのこと…!」

私「あなたこの家に何回も
来たんでしょう?
新築のマンションで?
都合よく妻が出て行って
姉が転がり込んでくるとか…
あげく弁当を作ってくれる?」


私「同じ職場だから
夫がどれだけ給料もらってるか
わかるでしょ??

どう?このマンションは
1人で払っていけるの?

それとも浮気までしていて
出ていった奥さんが
律儀に家賃半分
振り込んでくれるんだー?」

あゆ「だって……そう
聞いてたので……」

どんどん歯切れが悪くなる
言い訳は「だって」ばかり

私「あっそう
私には自分の見たくないところは都合よく見えないふりして
遊んでただけ見えるけど?」

彼女の顔が赤くなり
図星だったんだと悟った

私「このマンション
新しいから綺麗だもんねぇ…
新婚ごっこは楽しかった?」

【次のお話はこちら】


ーーーーーーーーーーーーーー
\各お話のまとめはこちらから


コンテスト受賞した作品がYoMuRyでコミカライズ連載が完結しました!
【第1話はこちら】

【お話を(全16話)を完結まで読みたい方はこちらへ↓】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新通知のお知らせが届きます!
よかったらぜひダウンロードしてみてください!
ライブドアアプリで読者になる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー