【第1話はこちら】
【前回のお話はこちら】
【本編】

あゆ「奥……さま?
えっ……本当に……?」
彼女からすればこの不倫は
安全地帯での遠距離攻撃
想像もしてなかったはずだ
安全地帯からとっくに
引きずり出されてることに
私「ええ、夫の妻です
いつも夫が大変
お世話になってます」
あゆ「あ…はい……」
十数秒間の沈黙が流れたあと
口火を切ったのは彼女だった
あゆ「どういうことですか?
これ…え?…夫くん…?」
夫「いや…違くて…その」
あゆ「え…?なんで奥さんが
お義姉さんのフリしてるの…?
それに……なんで夫くん
言わなかったの?」
夫「い、言えなくて」
あゆ「…⁉なんで⁉」
夫「いや…」
あゆ「家にいるから私は
てっきりお義姉さんだと思って
っていうか奥さんがいるなら
今日私来なかったよ…⁉
話し合いのチャンスだよね⁉」
あゆ「あれだけ離婚したいって
言ってたのに……!
連絡無視してた人が
やっと帰ってきたんじゃん
怖いならそばにいるから…!
今ここでちゃんと話つけなよ」
夫「だから
違うんだってば…!」
あゆ「さっきから
なにがちがうの!!!?」
彼女の声がリビングの隅から
隅まで響いて消える
あゆ「私になにか隠してるの」
緊張と不安が混ざる彼女の目
夫はまっすぐ見ようともしない
目を合わせれば
石のように固まるとでも
恐れているかのように
ふーふーっという息だけが
夫の返事の代わりをしてる
私「意味、結局
わかってないんですね」
あゆ「え……」
夫の服を掴んで離さない
彼女にぽつりと話す
私「私が夫の姉じゃないなら
なんであなたが家にきてたこと
ご飯を作ってくれたこと
知ってると思いますか?」
あゆ「………それは…
わかんないですけど…」
私「お義姉さんなんてこの家に
毎日帰ってくるわけないからです
そして私も
浮気なんかしてません」
あゆ「……はい?」
私「浮気、してませんよ?
別居だってしたことありません
義姉のフリしたことは謝ります」
義姉のフリしたことは謝ります」
私「むしろ浮気されたの
私の方ですよ?
まさにあなたに、この家で」
あゆ「…うそ…⁉」
気づきたくない真実に
彼女はまだ目をそらしたいのか
私「夫があなたに嘘をついて
あなたを騙してただけの
ことなんですけど…まだ
信じる気はありませんか?」
【次のお話はこちら】
ーーーーーーーーーーーーーー
\各お話のまとめはこちらから/コンテスト受賞した作品がYoMuRyでコミカライズ連載が完結しました!
【第1話はこちら】
【お話を(全16話)を完結まで読みたい方はこちらへ↓】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新通知のお知らせが届きます!
よかったらぜひダウンロードしてみてください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

