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【本編】
8


テーブルには
笑顔の浮気相手と
妻の私
複雑そうな表情の夫

彼女はごはんもワインも
とても楽しんでいた

私「えーっと…
中原さんだったかしら?」

あゆ「あ、はい
中原あゆって言います!
ご挨拶が遅れてすみません」

私「いいのよ
○○と仲良くしてくれてる
みたいだけど…
なにがきっかけか
聞いてもいい?」

夫「いやそれはちょっと…
俺が恥ずかしいから…!」

私「なによいいじゃない
私も気になるから」

あゆ「まあすごく普通ですよ
夫さんが転職してきて話すようになって自然に…って感じで」

えへへっと可愛く笑う彼女
自然に既婚者と仲良くなって
家に上がって料理するのか

私「へぇーそうなのぉ
〇〇はどう?ちゃんと仕事
出来てるのかしら?」

あゆ「はい!すごく!
みんなと打ち解けるのも早くて
とっても頼りになってますよ」

私「ふーん、そうなんだ?」

私「この人がねぇ…
なんだか意外だわ」

とんでもない嘘つきなのに、と
心の中で付け加える

夫「お、俺だって仕事中は
ちゃんとしてるんだよ」

私「それなら安心したわー
ほらこの人、
一緒に暮らしてるのに
家事なんか全部私任せでね」

私「なんのための
ルームシェアなのか
わからないでしょう?」

あゆ「えっそうなんですか?」

彼女の顔に
「聞いてる話と違う」がよぎる

私「そうなのよぉ
これじゃ心配でしょう?
中原さんに迷惑
かけてないかしら?」


あゆ「いえいえ私は全然…!
でもお掃除とかお洗濯は
分担してやっているって
聞いてたんで
ちょっとびっくりです」

夫「いやっやってる時は
やってるよ?
でも姉ちゃんは
そのあれだからさ」

あゆ「あ…うん」


私(あれってなに?)

義姉の悪口でも
言っていたのだろうか?

私「それに引き換え中原さんは
私やこの人の健康まで
考えて食事まで作ってくれる
なんて本当にいい人なのね」

あゆ「いえいえそんな!」

私「〇〇のことを
大事に思ってくれてるのは
トーっても嬉しいんだけど」

私「でも、この子まだ
結婚してるでしょ?
それについて中原さんは
どう思うのかしら?
ほら、世間でいう不倫…に
なっちゃうんじゃないかって
私、心配で」

夫の生唾を飲みこむ音がする
私にバレたくないことが
どんどん明るみに出ていくのは
どんな気持ちだろう

あゆ「ああ…だって
ひどすぎますよ…
奥さんは家を買ったと同時に
別居に持ち込んだんでしょう?」


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