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【本編】
1

私「う、うわき？」

夫にいきなり浮気を
疑われて思わず
お箸を落としてしまった

私「そんなことしてる
わけないじゃない」

夫「でも残業多すぎない？」

夫「前はそんなこと
なかったのにさぁ

やっぱり俺が勝手に
仕事辞めたこと怒ってるの？

その腹いせなら
正直辞めてほしいし
今なら謝れば
許してあげるけど」

謎すぎる夫の言いがかりに
カチンとしか来ない

私「はぁ⁉
浮気なんかしてないわよ！

残業が増えたのは新しい
プロジェクトを任されたから！

それに時間がかかってるの」



夫「ふーん……
本当にそうならいいけど」

私（なんでそんな態度とるの？
この前まで普通だったのに）

夫「せっかく夕飯作ったのに
帰ってくるの遅いから
冷めちゃうんだよね
だから、嫌がらせかなって」

私「そんなわけないよ
ちゃんと遅くなる日は
連絡してるし……

冷めてもレンジで自分で
あっためられるし！
嫌がらせでわざわざ残業して
くるわけないじゃん」

夫「そ…
それくらいわかってるよ」

晩御飯を用意してくれるのは
嬉しいがそれは夫が有給中で
家にいるからだし
それ以前は私の方が作ってた

遅くなる時は前もって
何なら朝には連絡してるし

しんどい時はお互い自分で
済ませるルールは今も健在だ

正論を突き付ける私に夫が
ばつが悪そうに言い逃げる

夫「だから残業じゃなくて
浮気してるんじゃないかって
今日姉ちゃんと話してただけ！」

私「お義姉さん…？
え？今日家に来てたの？」
即座に嫌な予感がよぎるのは
夫の義姉はどちらかというと
いい性格をしていないからだ

前に住んでいた家に来た時は私の
私物を散々物色していったのを
夫もよく知っているはずなのに

私「家にあげるなら一言
言ってほしいんだけど…」

私の一言に夫は一気に
機嫌が悪くなった

夫「なんで俺が買った家なのに
クミの許可とらないといけないわけ？」



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