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【本編】
1


夫「それは言うな！！！」

私のなんでもない言葉に
夫は過剰に反応する

義母「……窓際部署？
……どういうこと？」

夫「な、なんにもないよ！
ほらもう帰ってくれ…！」

義母「ねえなんなの…？」
義父「どうかしたのか」

夫「なんでもないってば…！」

夫の様子を見て察した

私「もしかして
お義父さんたちになんにも
伝えてないの？」

夫「うるさいっ…！
クミにはもう関係ないだろ」

私「……そうね」
散々振り回しておいて
この言いようにカチンときた

私「自分がパ●ハラで
訴えられて左遷されるかもって
大好きなママとパパには
言えないわよねぇ」

義父・義母・親戚たち「⁉」

夫「………っ！！！！
おまっ……俺をそこまで
落としてめて楽しいか…⁉」

私「楽しくないよ
でも散々あなたにやられたこと
やってるだけだから
会社でもみんなの前で
責められてさ」

私「だから同じこと
してあげただけ
私の方がよっぽど優しいでしょ

あなたたちは何回も私を
苦しめたけど
私はたった1回なんだから」

言葉の出てこない夫に
それでは失礼しますと
頭を下げて義実家を出る

最後におばさんを含めた
親戚たちから謝罪があったが
軽く受けながすだけにした

弁護士とその場で
別れて後の対応を頼み
義実家からしばらく歩いて
やっと私と両親は息をつく

私「終わった……」

父「おつかれ」
母「ケーキでも食べに行く？」

私「ありがと……うーん…
帰って寝たいかも」

こんなに体力を
消費するとは思わなかった

母と父に肩を
ぽんぽんと叩かれ家路につく


日曜日を回復にあて
出社した翌日

会社の掲示板には
夫の辞令が張り出されていて
周りに人が集まっていた

掲示板だと思えば中心は
その前で脱力して膝をつく
夫の周りだとわかる

夫「……嘘……だろ……」


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