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【本編】
義母・夫・義父「………！」
物腰は柔らかい母に
まるで銃口でも向けられているかのように夫たちは固まる
母「あら？どうしました？
できませんか？
簡単なことですよ」
母「ごめんなさいと
謝ればいいんです
子どもでもできる
魔法の言葉です
大人なら…わかるでしょう？」
義母「あ………」
100万要求されて
ごたごたし続けるなら
今この場で謝って終わらせた
方がよっぽど楽に違いない
こうすることは
ここに来る前に
母たちと相談していた
母『一筋縄じゃ離婚
してくれなさそうよねぇ』
妹『そのうち言いがかりつけて
浮気しただろ慰謝料払えって
言ってきそうなタイプだよね』
私『ほんと…お金に
がめつすぎるっていうか…
自分たちがよければ
なんでもいいんだよね…』
父『お金…それ使えるかもな』
私『えっ？』
父『慰謝料請求して
みたらどうだ？』
父『現実的な範囲に
最終的には落ち着くだろうが』
私『うーん……
慰謝料請求できそうなことで
お義母さんたちも関係
ありそうなこと…あるかなぁ』
警察も帰ってしまった
夫の言う通り調べるかぎりでは
浮気以外は義実家関係では
そこまでが難しそうだった
母『あ……私にいい考えが
あるんだけど……！』
その時ちょうど妹の動画を
見直していた母がひらめき
ドアの破損、母への精神的苦痛を言いがかりにして慰謝料を
わざと引き合いに出して
離婚と謝罪を促すのはどうかと
いう話になったのだ
私（工務店さんに写真を
探してもらうのに
時間がかかっちゃったけど…
結果的にはよかったかな）
一応ダメ元で、父の知り合いの
弁護士さんに相談し
現場確認してもらった
もちろん100万は取れるとは
誰も思っておらず慰謝料請求を
フェイクに夫とさっぱり
離婚することが一番の目的だった
義母も義父もさっきまでは
なんだかんだ夫が一番の
当事者だった
厳しい目で見てるおばさんの前でもう
50万円を請求することはできないし
自分たちに被害を直接被る
となれば話は別だろう
義母「ご、ごめんなさい…謝るわよねぇっ…息子、私たちも悪かったし
…クミさんと離婚しても
もういいわよ？」
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