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【本編】
1

義母「ひゃっ…ひゃくまん⁉」
義父「あれでか⁉」
夫「嘘でしょう⁉」

母「いいえ
嘘じゃないですよ」

ありえないという表情で
満ちた夫と義両親たちに
母は何も悪くないと
自信満々の笑顔で頷く

母「じゃ、それで
請求お願いします~」

母が弁護士に丁寧に会釈すると
わかりましたと頷いた

義母「そんなの認められる
わけないじゃないっ…!」

母「そうですねぇわかりません
裁判してみるまでは」

義母「そんな不毛なこと
する意味がないでしょうっ」
義父「そうですよ!」
夫「お義母さん
考え直してください!」

つっかかる義母たちに
母は動じない

母「そんなことないと
思いますけど娘の安全と
家の尊厳が取り戻せるなら
十分価値がありますし」


母「そうなると大変ですねぇ
弁護士費用もかさみますし…
時間もお金も取られますし

100万円よりぐーんと
減額できたとしても
結構な出費になりそうですね」

義母「当たり前でしょ…!」

母「そうですよねぇ…
そうですよねぇ…
あなた、どう思う?」

わざとらしく聞く母に
父はすました顔で答えた

父「好きにしていいよ
今まで家を一番
守ってくれてるのは
母さんだし」

母「うーん迷うわねぇ
まっいいわ、それで行きましょ

クミごめんねぇ
あなたたちが離婚する方が
もしかして早くなるかも
しれないわ」

私「いいよ、気にしないで
もとはといえば私が原因だし」

少し可哀そうな私…
みたいな言い方で返すと
母がノリノリで返してくる

母「……っ!そんなこと
言わなくていいのよっ
かわいそうに……っ」

ハンカチを取り出し涙を
ぬぐうように目元を隠し
控えめに鼻をすすると
本当に泣いてるみたいだった

母「私も1人の母ですし
鬼ではありません…」

スッとあげた母の顔には
嘘ではない決意と
策略の光がきらめいていた

母「50万円を請求しないこと
娘に二度と関わらないこと
そして心からの謝罪…
この3つを約束し離婚するなら
許してあげてもいいですよ
さ、まずは謝罪からお願いします」


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