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夫「何回言えば
わかるんだか…!」
自分の言ってる意味が
わかってるのだろうか
私は思わず息をのむ
私「その発言…パワハラですよ
プライベートと仕事を
混同しないでくれますか」
時計を横目に見ると
あと少しで就業時間だ
私「取り下げるなら
今のうちですよ」
もっとも私はなかったことに
するつもりは一切ない
遠巻きに見ていた
皆がざわつきはじめる
振り向くとすぐ後ろに
私の部署の部長が
笑顔で立っていた
部長「おはよう」
夫「おはようございます部長
夫婦でお休みいただき
ありがとうございました
ご迷惑をおかけしてすみません」
部長「迷惑だなんて
有給を使ってくれて
こっちは助かるよ
もうすぐ仕事が始まるが
君はなんでここに?」
朗らかな笑顔の部長に夫は
なにごともなかったように話す
夫「ただ挨拶をと思いまして
それじゃあ僕はこれで」
部長「あー…待ってくれ」
夫「はい?」
呼び止められた夫はくるっと
笑顔を作ってふりむく
部長「さっきの話なんだけど
聞こえてしまってね
彼女の仕事量を調節するとか」
夫「ああ言葉のアヤですよ
家庭に入ってほしいとか
そういう意味ですから
気にしないで下さい」
部長「いいや気にしない
わけにはいかないなぁ」
笑顔だが目が笑っていない
部長を見て夫は様子が
おかしいと気づいたようだ
夫「……よくわかりませんが
どういう意味ですか?」
部長「それは君の方がよく
わかってるんじゃないかな」
部長「会議室に来なさい
皆は業務を始めるように」
周りが動揺したざわめきのあと
夫の目が大きく見開く
夫「冗談ですよね
僕も1週間ぶりだから
仕事がたまってるんです
メールだって返さないと」
否定してもらおうと媚びを
売るような声をだす夫に
部長の声は一層冷たくなった
部長「いいから来なさい」
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