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【本編】
1

たかが夫婦喧嘩
確かにそうかもしれない
だが、手を出してきたのは
お義母さんだ

私「やめて下さいってお願い
したのにケガをさせるほど
引っ張ってきたのは
あなたのお義母さんよ…
それに」

私「警察呼べばいいって
言ったのもお義母さんだから
ねえ…あなた会社の人に
何か余計なこと言った?」

私の問いかけを
夫は鼻で笑った

夫「…さあ?別に?
なに?俺は愚痴を言うことも
許されないわけ?」

私(ふうん…あくまで
しらばっくれるつもりなの)

ドアにチェーンをかけていて
本当によかったと思う
そうでなければ今すぐにでも
夫を叩きのめしていただろう

警察「あの、すみません
こちらのお宅から
通報があったのですが?」

警察官は家の前にいる
義母と夫に話しかける

夫「ああ、すみません
うちの妻がご迷惑を…
もう大丈夫ですから」

母「大丈夫じゃ
ありませんよ…!」


警察官を帰らせようとする夫を
止めようと私よりも先に
ドアを開けたのは母だった

母「無理やりドアの隙間から
腕を引っ張られたんです!
ほら見てください!」

痛くないよう気をつけながら
母が私の赤くなった腕を見せる

警察官「大丈夫ですか?」

私「ええ、まあ…」

腕の様子を見てヤバいという
雰囲気を感じ取ったのか
義母はぺらぺらと話し出した

義母「自分でぶつけでも
したんじゃないですか?」

義母「この子はそういう
かまってちゃんなところが
あって私たちも困ってるんです

旅行の途中で気を引きたいから
ってこうして実家に帰ってねぇ

だから迎えに来てあげたのに
帰りたくない、出たくないって
拒否してばかりで…」

母「それはどちらが…!」

妹「大丈夫だから
お母さん落ち着いて」

冷やかな怒りの空気をまとう
母を妹がさっと止めて前に出る

妹「あのーおばさん
これ見ても同じこと
警察の前で言えますか?」


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