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【本編】

私「……」
あまりの馬鹿らしい
言い草に言葉が
出てこなかった
私(だから自分の貯金全く
ないのわかってないの?)
ふと今からでも結婚前の貯金を
別で隠しておこうかなと思った
このままじゃ埒が明かない
私「…じゃあ今度
私のお父さんの誕生日だけど
時計買ってもいいんだよね?」
夫「え?いくらの?」
私「○○万円するやつ
あなた出してくれるんでしょ」
夫「えっ?!
イヤだよそんなに
高いの買うんだったら
自分に使いたいしさぁ」
私「言ってること
さっきと違うけど?
なんで私のお父さんは
自分のお父さんだと
思わないわけ?」
夫「~~~っ」
私「買っていいんだよね?
〇〇万円の時計」
夫「わ、わかったよ
もう買わないから!
それで文句ないだろ!
だからお父さんの時計も
絶対買うなよ!!」
私(…まったく…これで
懲りてくれるといいんだけど)
夫は1人っ子で昔から
甘やかされ裕福な家庭で育ち
大学の学費は全て義両親持ち
対して私は3人姉弟の長女
大学では学費の足しにするため
勉強の時間以外は
常にバイトに明け暮れていた
年上で先輩だった夫は
時間にもお金にも余裕があって
親孝行をする夫をみて
優しく思えたけど…
そもそも実家暮らしなら
余裕があって当たり前だ
それにここまで桁が違うとは
思っても見なかった
そんな衝突を何回か繰り返したものだから新婚旅行のお金を
貯めるのには大変だった
欲しいものを我慢して節約して
どんなプランにしようか
何を食べようかまで
調べつくして準備した旅行
一生に一度ないかあるかの
贅沢だから良い旅行にしたい
でも、旅行出発当日
私の目には信じられない光景が
目に飛び込んできた
空港の搭乗口には
キャリーケースを
持った義父と義母がいる
義母「クミさーん!
こっちこっち!」
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