今回は【戦う娘の物語】です!
いつもと違った物語をお楽しみいただければ幸いです。

※主人公の名前は今後クミで統一します。

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【本編】
1

差し出された
義父からの結婚祝いに
一瞬止まってしまった

友だち、仲の良い同僚や
先輩、後輩、親戚…
お祝いを送ることは家族
じゃなくてもあるだろう

私(…だけど)


私(これはもらっていいの?)

一般的な家庭環境と
私たちははるかに違う

しかも母は義父のお金を
散財し義父を裏切っている

受け取らなければ失礼
なんて言葉通用しない

気持ちだけ…で
と言おうとした瞬間だった

義父「そんなに
固くならないでいいよ
最後に少しでも父親らしい
ことしたいだけだから」

私「えと…でも」


義父「これで美味しいもの
でも食べてくれたら
それで嬉しい」

義父は心からそう思って
くれてるように見えた

置かれたお祝い用の封筒は
柔らかいピンクの色地に
赤と金色の水引で結ばれてる

普通のお店に売ってる
シンプルなものじゃなく
わざわざ若い子が好きそうな
可愛い物を選んでくれたんだ

その気持ちが嬉しくて
私はすっと封筒を手に取り
胸のそばでじっと見て
義父に頭を下げた

私「ありがとうございます」

義父「うん」

よかったと義父ははればれした笑顔で微笑んでいた

解散前に彼に連絡すると
祝いをもらったことを
伝えるとお礼を言いたいと
すぐに迎えに来てくれた


彼「どうもありがとうございます」

義父「クミちゃんと
おいしいものでも食べてね

向こうの親御さんへのご挨拶も
したいところだけど…
僕は微妙な立場だし
クミちゃんにも気をつかわせ
ちゃうといけないから…
〇〇くんからよろしく
伝えといてくれるかな?」

彼はしっかりとうなずき
他愛のない会話を重ねる
最後に別れるとき思い立った
ように義父を呼び止めた

彼「お義父さん
ありがとうございます
クミを気にかけてくださって」

驚いたように振り向いて
すぐに笑顔になって
手を振って歩く義父はずっと遠くに描いたお父さんみたいだった



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