今回は【戦う娘の物語】です!
いつもと違った物語をお楽しみいただければ幸いです。

※主人公の名前は今後クミで統一します。

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【本編】
1

義父「相手の人からは
その分も含めて
慰謝料も払ってもらったしね
ほんと、クミちゃんが
来てくれなかったら
あのままずっと
気づかなかったかも
いろいろありがとうね」

私「私はなにも…」

あのとき気づかなければ
穏やかだったかもしれない
義父の生活を壊したのは私だ

知らないほうが幸せ
だったんじゃないかと
言いそうになって、やめた

私(きっと、この人は…)


私(そんな風に私を
攻めたくて今日会おうと
したんじゃない)

義父なりのケジメ
なのかもしれない

私「あの…私の方こそ
ありがとうって
言わないとと思って」

義父「えっ?なにに?」

私「仕送りのお金…

全然連絡もしない私に
毎月10万もお義父さんが
送ってくれてたんでしょう

気にかけてくれてて…
その、ありがとう」

なんだか少し恥ずかしくて
うつむきがちにお礼を言う
でも義父の反応がなくて
おそるおそる視線を上げると
義父がぽかんとしていた

私「あっちがうよ…!
お金が欲しいとかいう
意味じゃないの…!
気持ちが嬉しいって
こと言いたくて」

物欲しそうに聞こえたのかも

私「こんな風に
気にかけてもらえてるとは
知らなかったから…!だから」

焦って訂正する私を
慌てたように義父が笑う

義父「わかってる
わかってるよ」

義父「どういたしまして
本当にクミちゃんに
届いていればよかったなぁ」

母の遊びに使われるくらいなら
誰もが思うことだろう
もちろん送られてきても同じ
ことになっていた気もするし
私が受け取れるお金じゃない

私「子どもじゃないし
そんな大金受け取れない」

義父「…うん。クミちゃんは
そういう子だよね
僕、なんにも知らなかったな」

もう戻れない過去を
懐かしむような笑顔を見せ
義父はテーブルの上に
可愛く華やかな封筒を置いた

義父「遅くなったけど結婚祝い
これなら僕からでも
受け取ってくれるかな?」


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