今回は【戦う娘の物語】です!
いつもと違った物語をお楽しみいただければ幸いです。

※主人公の名前は今後クミで統一します。
【前回のお話はこちら】

【第1話はこちら】


【本編】
毒親⑤

父は海外での仕事をしていて
小さい頃は長期休暇のたびに
帰ってきて遊んでもらった
記憶があるけれど
小学校高学年くらいから
家に帰ってくることも
ほとんどなかった

だから私はすっかり母との
生活に慣れてしまってた

海外の父親についていく
そんな選択肢も
思い浮かばないほどに

母「困ったときにいつも
いてくれないんじゃ
一緒にいる意味ないでしょ
これでもアンタが中学生に
なるまで我慢したんだから
感謝しなさいよね」

私「うん…ありがとう」

母「はやくご飯作って
勉強しなさいよー」

私「うん」

母が父との離婚を決める
ずっと前からすでに
料理や家事は私の仕事だった

母は近くで事務の仕事をして
とても疲れた様子で帰ってくる

なんといっても母子家庭だ

生活がそれなりに苦しいのかも
自分でできるかぎりのことを
しようと思っていたから
高校に入ってもバイトを
自然とするようになった

学校とバイトと家を
往復する毎日はとても忙しくて
休み時間はほとんど寝てたけど

中学の時とは違い
少なからず友人ができていて
昼休みにご飯を食べるのは
唯一の楽しみだった

友人「クミはバイト代
貯めて何買うの?」

友人「私はねぇ、〇〇の
冬限定コラボグッズ買うんだ」

私「えっ?普通に全部
家に入れてるよ」

友人「え⁉全部…?
私てっきりクミは
1人暮らしするお金も
貯めてるんだと思ってた」

私「えっなんで?」

母子家庭ということも
知ってるはずの
友人に言われて本当に
なんでだろうと思った

友人「だってクミ
あんまりお母さんのこと好き
じゃないと思ってたから」

私「そ…そうなの?」
友人「あれ?違った?」

きっと友人にそう言われるまで
私はずっと気づかないふりを
していたんだと思う

私(お母さんが嫌い…?
私が…?
お母さんが私を
嫌いなんじゃなくて?)


次回のお話はこちら

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