※主人公の名前は今後クミで統一します。
夫は決めてないんですが、心の中で「くすお」と命名してますので
皆様自由に呼んでください。

【第1話はこちら】

【前回のお話】

【本編】

クリスマスに夫を捨てた話23

もともとある程度
荷物はまとまっていた

整理整頓してる服に
娘のおもちゃ箱や勉強道具

後で何を言われるか
わからないから
家電も家具も夫が
使ってるものは
すべて置いていくことにした

荷造りも頼んであるので
比較的早く作業が終わる

業者「最後に
チェックお願いします」

私とノゾミの痕跡が
なくなっただけで
家はとても広く
がらんとしている

家賃も高くてそれなりに
きっといい部屋だったはず

でもこの部屋に何の未練もない
自分にびっくりした

私(さよなら)

最後に置手紙と離婚届を置いて
家のカギをしめポストに
投げ入れる

新しい家はあらかじめ
契約してあり今月から
もう入居できるようにしてある

この冬休み中に
済ませるつもりだったが
クリスマスに夫がいないことが
わかり今日業者を頼んでいた

私(ガスと電気と…
あとはなんだっけ…
今日中にやっとかないと…)


離婚しないままの引っ越しは
名義を変える時に
お金がかかると聞いていて

迷ったが夫から離れられるなら
それはとても安い金額に思えた

娘と2人だけで住むには
十分な部屋のカギを開ける

まだ何も入ってない部屋の
窓に空気を入れると
少しほこりが舞う
それがとても嬉しかった

引っ越し業者さんに
荷物を運んでもらい
続けて新しく買った
家電を運び込むときに
職場の同僚も手伝ってくれた

フリマアプリやネットで買った
当面の家電や家具の
受取先になっていてくれた
彼女には感謝しかない

私「ありがとう。イブなのに
本当ごめんね…」

同僚「今度なんか奢ってね」

できるだけ急いで動き
業者の出入りが終わったのは
24日の16時ごろ

いったんカギをしめて
娘のいる実家に向かおうと
歩き始める私のスマホが鳴り
発信者の表示に眉をひそめる

私『もしも...』

義母『クミさん?
あなたどこにいるの?
早く部屋の鍵開けてちょうだい!』


次のお話はこちら

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