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本編

私(バカな人…)
これだけの時間をかけてるんだ
お金だけ欲しいなら
すぐに離婚してさっさと
慰謝料をふんだくってる
私が欲しいのは夫と
ハナさんの手に入れるはず
だった幸せな未来だ
ちなみに投稿もたまってきた頃夫のアカウントとの
ダグづけだけじゃなく
アカウント名も一新した
『(夫の店)のオーナーを
支える妻』という名前にして
周りの飲食店のオーナーや
夫の友達なんかともやり取りし
3号店の進捗状況なんかも
載せたりしていた
ダグ付けされてるので
夫は私のアカウントを
知ってはいたが
止めることもなく
むしろ最近では積極的に
写真に写ってくれるように
なっていたくらいだ
フォロワーは少しずつ
自然と夫の友達関係にも
広がっていった
ラブラブだった夫とハナさんの
関係がだんだん変わっていく
ことに気づけたのは
このDMのおかげでもある
投稿のたびに送られてくる
DMの言葉遣いがだんだん
荒くなっていったから
そして夫がハナさんから離れ
ようと距離を取っていたある日
私はハナさん宛に作った
招待状と同じ封筒を使って
他の店舗の主要メンバー
全員にも渡しておいた
もちろん中身は3号店の
プレオープンの招待状じゃなく
リラクゼーション施設の
特別ギフト券だ
夫から遠ざけられるように
事務所のバイトから外され
2号店のスタッフ(バイト)になったハナさんにも
現在の店長から、『夫から』と
言って渡してもらっている
頑張ってるスタッフに
ギフト券を渡すという良き妻
らしい提案を夫はすんなりと
受け入れてくれた
私(でもハナさんのだけ
中身はプレオープンの招待状
それを知ってるのは
私しかいない)
少し遅れて書いた招待時刻まで
もう少し…時計を確認して
私は再び現実に向き直る
父「それに夫くんは心当たりが
もちろんあるんでしょう?」
まぎれもない事実だということ
は誰よりも夫が知ってる
だらだらと汗が止まらない夫が近づいてきて
まるでこの場で私だけが
仲間のように小声で話す
夫「シホ⁉ハナさんのこと
こんな風に話すの…⁉
今すぐみんなに訂正してよ」
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