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本編

私「1枚、2枚、3枚…
ああもう1枚あった」
私が数えているのはレシートだ
夫が浮気相手と会っている日
必ず甘いものとお酒を買ってる
私「もうちょっと
上手に隠せないのかなぁ」
良くも悪くも素直なあの夫は
隠そうとすらしてないのか
隠す程じゃないと思ってるのか
それとも、気にしすぎと
私を笑うつもりなのか
私はシホ、29歳の正社員
夫と結婚して2年目
子どもはまだいない
結婚してすぐに子どもを
考えなかったのは
夫が起業したばかりだったから
夫「挑戦するなら
今しかないと思ってる
飲食店は開業するのに
お金もかかるから
人件費を浮かすために
お店にも出ておきたいんだ」
夫は他にもいくつかの
会社を立ち上げていて
規模は小さいながらも
それなりに経営者として
うまくやっていたほうらしく
私も結婚するときに
お金の心配はしていなかった
私「でも私も働いてるし
そんなに気にしなくて
いいんじゃないの?」
夫「ずっと俺が店に
出続けるつもりはないんだけど
やっぱり軌道に乗るまでは
店を休みにくいと思うし
そんなときシホに
何かあったら怖いだろ?
それに飲食は若いうちにやって
おきたい事業なだけでずっと
続けるつもりはないんだ」
夫「数年後はゆっくり
子育てしながら暮らせるように
するつもりだよ」
夫は私より5つ年上で
今まで仕事をしてきた実績も
あるし結果も出している
私自身もすぐに子育て…
というよりは2人の結婚生活を
楽しんで過ごしたいから
夫の考えに賛成した
夫「シホが30歳になる前に
2人にとっての1番を
見つけよう」
その言葉を信じて私は
これまで以上に忙しくなった
夫の生活を支えてきた
共働きだけど生活が不規則な
夫のために家事は全部私がした
ご飯もいつも用意していたし
感謝してくれる夫が好きだった
無事オープンした夫の店は
最近、2号店も開店したところだ
ちょうど1か月前、夫と
よく通っていた店の店長が
長期療養から回復したと聞き
久しぶりに友だちと行ったとき
彼が笑顔で私に教えてくれたのが始まりだったと思う
店長「夫さんとよく
来てくれてるって聞いて
いつもありがとうございます」
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