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夫「……⁉」
義父「今から行く逃げるなよ
電話は切るな
もしこの電話を切ったら
俺は警察に電話してもいい」
夫「父さん…⁉」
義父「すぐ行く」
電話の奥で動いてるような
歩いているような布が
すれる音が聞こえてくる
夫「意味わかんねえ…っ
なんでだよっ」
義実家の近くに
住んでいてよかったと
思うのは義祖母のこと以外で
初めてかもしれない
いきなり警察を呼ぶとまで
言われていることに
夫は混乱しているようだった
私「お金、定期的に
お義祖母さんから
もらってたんでしょ?
私は一言も聞いてなかったから
すごくびっくりしちゃった」
私「モモカのためを思って
渡してくれたお金を
エミさんたちのデートに
ずっと使ってたんだね」
リビングの戸棚に近づき
私は先日こっそり記帳した
夫の通帳を取り出す
私「こんなに…ね」
夫「かえせっ!」
がたがたっと家具に
ぶつかりながら近づこうとする
夫から今度は距離をとり
自分を守るように
落とされたスマホを拾った
私「返さない」
合鍵はあらかじめ
お義父さんに渡してある
私「電話が切れたら
お義父さんがどうするか
言ってたの覚えてるよね」
ぐっとこらえた夫は
心底憎らしそうな目を向ける
夫「おまえが…!
おまえが言ったのかよ…?」
玄関に誰かが入ってきた音に
夫は顔をゆがませる
夫「言わなくていいこと
ばっか言いやがって…!
モモカのためにもらった金を
孫の俺が使おうが一緒だろ!
一番苦労して養ってるのは
俺なんだから!」
頭をかきむしり
最悪だ最悪だと叫ぶ夫が一瞬
視界からいなくなった
夫の後ろの
リビングのドアを開けて
入ってきたのは
義父だけじゃない
そこには義祖母が義父に支えて
もらいながら夫の頭を
強めにぺしんと叩く姿があった
義祖母「いい加減にしなさい」
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