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本編

おかえりパンプス36 (1)

斎藤「エミ?」

じりじりとにじり寄る
斎藤さんからエミさんは
後ずさりしていく

エミ「ナオくん
エミのこと信じてないの
そんなこと言ったら
エミ嫌いになっちゃうよ!?」

斎藤「おかしいなぁ
俺の気持ちが晴れるのが
エミにとっては
一番いいはずなのに
なんでそんなこと言うの?

俺に浮気を疑われても
疑念を晴らせるならそれで
いいって言ったのは
エミじゃないか」

自分の言った言葉に
追いつめられるとは
思ってなかったのか
エミさんの顔から笑いが消えた

斎藤「夫さんも?
エミが自分自身でパ●活って
言うならそうなんだって
言ってましたけど」

斎藤「これで決定的な
証拠が出てきたら
もう言い逃れ出来ないですよ」

何もしゃべらない夫を見て
斎藤さんは肩をすくめた

斎藤「まあ言いたいなら
好きなように
言い訳してくれて結構です
より見苦しいだけですけどね」


斎藤「エミ」

狂気なほど優しい笑顔をした
斎藤さんにエミさんは
震える手でスマホを差し出した

斎藤「ありがとう
パスワードは?」

エミ「…〇〇〇〇」

4文字の羅列を聞いて
小さく微笑する夫を見て
イヤな予感がした

私(夫の誕生日だ)

浮気相手のスマホの
パスワードまで指定させたのは
独占欲のため?
それとも…

斎藤さんはエミさんの
スマホをチェックしていても
余裕の表情の夫に
イヤな予感は的中する

夫「で?あるのか?
俺とエミさんの
浮気の証拠ってやつは?」

斎藤「夫さんとの
写真はありません」

斎藤さんの言葉に
震えていたエミさんは
目をつむって息をのみ
夫は勝利を確信した微笑を
口元に手を当てて隠したのを
私は見逃さなかった

斎藤「ほかの男との
写真はあるんだけど
エミ、これどういうこと?」
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