前回のお話はこちら

第1話はこちら




本編

おかえりパンプス35


夫「は…っ?ユイ何言って…」

バカにしたような笑いの夫の
声は思い当たる節があると
物語っているのが
どこか奇妙だった

私「エミさん。やましいことが
1つもないのならスマホの中
見せてもらっていいですか?」

エミ「…っ!!なんで」
他人に見せないと
いけないんですか?」

スマホが入ってるのか
小さなカバンを守るように
エミさんは握りしめる

私「他人じゃないですよ?」

エミ「え?」

私「あなたの尊敬
できる上司であり
頼れるパパの妻なんで?

エミさん理論でいうと
私はママって言っても
過言じゃないですよね?」

自分で言ってて寒気がしたが
エミさんの調子に合わせて
私は説明して笑って見せると
案の定またボロを出してくれる

エミ「へ、変なこと
言わないでください!
そんな写真ありませんし
大体、夫さんがパパな訳ない
じゃないですか!」

夫「おいおい…エミさん?」

エミ「空気読めないんですか⁉
なにがママですか?
夫さんから離れたら
生きてもいけないのに!」

斎藤「エミ…失礼だろ!」

エミ「ほんとのことじゃない」

夫「エミさん?その辺でさ…」
夫はエミさんを止めようと
するけどもう遅い

私「じゃあエミさんの言う通り
私はママじゃないですし
夫はパパじゃないんですね?」

エミ「だからそう言って…!」
ハッと口をつぐみエミさんは
斎藤さんを恐る恐る振り向いた

斎藤「じゃあこれは
全部夫さんとの不倫関係の
証拠ってことでいいんだな」

斎藤さんの怒りが
静かに燃えている

エミ「や、やだ、今のはただの
売り言葉に買い言葉だよ」

斎藤「スマホ見せて」

エミ「えっ…ナオくん?」

斎藤「俺はエミの
大事なパートナーだよね?
俺に責められるのも
俺を悲しませるのも
イヤなんだったら
スマホくらい見せて
俺を安心させてくれるよね?」

次の話はこちら



LINEで読者になる

他のお話はこちらから↓
里帰り出産中に浮気夫が誤爆メール

悪阻で苦しむ私を置いて帰省する夫 

取るだけ育休夫の秘密

各お話のまとめはこちらから